幹事クリタのコーカイ日誌2008

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7月3日 ● たそがれ時の視力。

 視力は加齢とともに衰えてきます。よく言われる「老眼」というのは、近くに焦点を合わせ辛くなってきて、細かい文字などが見えにくくなることですが、それ以外の視力、例えば動体視力とか、距離を測定する深視力とかも落ちてきます。また暗いところではモノが見え辛くなるのも加齢とともに顕著になってきます。

 僕は強度の近視のために、元々近くに焦点が合っているせいで老眼はまだ深刻ではありませんが、問題はテニス、特に夕方から夜間にプレーをする時の動体視力です。まず夕方に日が暮れかかってくると、いきなりボールが見づらくなってきます。ぼんやりとぼやけてしまい、はっきり見えないのです。「たそがれ」=「誰そ彼(たそかれ)」とは良く言ったものです。ところが20代〜30代前半の人たちは、この時間帯でも平気でボールを打っています。だからオジサンはこの時間帯が一番イヤです。

 とりわけ深視力がガクンと悪くなります。距離感が掴めないので、速いボールが真っ直ぐ向かってくると全然タイミングが合いません。いきなり目の前にボールがやってきたような感じです。スマッシュも空振りします。サービスさえまもとに当たりません。いきなり初級者に戻ったかのようなプレーになり、本当にイヤになってきます。

 昨晩も5人でテニスをしていたのですが、内訳は40代後半2人と30代後半3人。今は7時近くまで明るいのですが、僕を含めた40代は7時前からボールが見えにくくなり7時半までボレーミスを連発。30代はまだ平気で「何を見えないって言ってるんだ」という顔をしています。ところが7時半を過ぎてすっかり夜になると、さすがに30代後半もボールが見え辛くなったようで、30分前の僕たちのように彼らもボレーをミスばかりしています。

 ところがその頃になると、逆に40代はミスが減って調子が戻ってきました。「見えない」状態に慣れてきて、見えないなりのテニスに順応してきたのです。人間の適応力というのは大したものです。