幹事クリタのコーカイ日誌2008

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5月27日 ● 全仏オープン始まる。

 テニスの全仏オープンが始まりました。残念ながら日本期待のホープ錦織圭は予選で敗退しましたが、優勝争いは男女とも混沌としていて、近来まれに見る激戦の予感がします。

 まず女王エナンが突如の引退をした女子。僕の予想では本命はイバノビッチ、対抗はシャラポワ、穴はセリーナ・ウィリアムズです。イバノビッチは着実に進化しています。そろそろタイトルの取り頃ですし、今大会はエナンが抜けてチャンス。シャラポワに全豪のリベンジをする可能性は高いと思います。

 シャラポワがこの大会を勝てば生涯グランドスラム達成となりますが、ハードコート育ちの彼女には一番厳しいタイトルだけにそう簡単なことではありません。それよりも経験豊富なセリーナの一発に期待したいと思います。

 日本女子では相変わらず杉山愛に期待です。辛うじてシードが取れる順位まで上げたことで、3回戦のディメンティエバまで強敵はいませんし、シード選手もディメンティエバの次がズボナレバと比較的まだ戦える相手ですから、調子さえ良ければ久々の上位も望めるかも。

 ただシード選手を食うなら1回戦でまだ相手の調子が上がっていないうちですから、そういう意味では初戦で強敵クズネツォバと対戦する中村藍子にも期待したいところです。先日の伊達公子に負けてリベンジした国内大会での経験を生かして精神的なタフネスさを中村が身に付けていれば「もしや」があるかも知れません。

 男子は間違いなくナダル、フェデラー、ジョコビッチの3強の争いでしょう。誰が勝っても不思議はありませんが、やはり赤土の上ではナダルが頭ひとつ抜け出していると思います。フェデラーにとってはナダルに何かアクシデントでも起きない限り直接対決で勝てる要素は少ないのですが、フェデラーはドローに恵まれただけに、準決勝でナダルがジョコビッチに負ければ、チャンスがないわけではありません。

 大穴としてかつての世界1位で2003年の全仏チャンピオンのファン・カルロス・フェレーロを挙げておきます。先日イタリア国際で何とナダルに勝ったことですし、フェレーロが復活してきたらさらに面白いことになると思います。