幹事クリタのコーカイ日誌2007

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12月3日 ● 韓国戦に勝った後の台湾戦が怖い。

 北京五輪出場をかけたアジア選手権最大の山場である韓国戦。先発はダルビッシュではなく成瀬でした。ダルビッシュの調子云々もあったでしょうが、どうも韓国チームは左腕に弱いというデータを星野監督は持っていたように感じます。なにせ中継ぎに出た岩瀬を随分と引っ張りましたからね。

 最終的なスコアは4対3でしたが、その割に4時間を超える長い試合でした。お互いに総力戦という意識を持っていたため、選手交代は早いし作戦も手堅い。ノビノビと奔放なプレイする選手も魅力的ですが、こういう緊張感でガチガチになりそうな試合で踏ん張る選手もまた見応えがあります。どの選手も必死さが伝わってきました。WBCもそうでしたが、やはり「国を代表」「後がない」という意識で戦う試合は本当に面白いです。

 もっとも面白いと言えるのはギリギリとは言え日本が勝ったからでしょう。アナウンサーがしつこく繰り返していたように、この試合に負けた瞬間に韓国に北京への切符を譲らねばならなかったのですから。サッカーがようやく五輪代表を決めて、野球が予選敗退では格好が尽きません。

 もちろん、まだ日本は今日の台湾戦に勝たねばなりません。韓国との死闘を制した勢いで一気に台湾にも勝てれば良いのですが、むしろ逆にホッとして気が抜けた試合をしてしまわないか心配です。フィリピン相手なら気を抜いても負ける恐れはありませんが、台湾は強敵です。明日こそダルビッシュでしょうが(なにせ勝利インタビューで星野監督がそう明言しましたから)、問題は打線。思い切ってこれまであまり使わなかった「試合に飢えている」選手達を起用してみてはどうでしょう?里崎とか宮本、和田、荒木とか、技術的には遜色はないはずなので、意外とモチベーションが高く活躍してくれると思います。