幹事クリタのコーカイ日誌2007

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9月24日 ● クライマックスシリーズ前哨戦?

 今年からプロ野球は「クライマックスシリーズ」という上位3チームによるプレーオフをセ・パともに採用しているのですが、これはシーズン終盤の消化試合を少しでも減らすためという目的があります。すなわち3位争いが激しくなるだろうという試みだったのですが、残念ながら両リーグともに上位3チームと下位3チームが早い段階で決まってしまったために、あまり意味がなくなってしまいました。

 現在セ・リーグ2位の中日は、いよいよ大詰めの巨人・阪神5連戦に突入します。まず1位巨人との3連戦。これはまさにシーズン1位を決める天王山。もっとも残り試合の少ない巨人は最低でも2勝1敗が必須条件ですが、中日は負け越してもまだ自力で逆転する余地が残されるので少し気分的には楽なはずです。ポイントはウッズがあまり勝負してもらえない以上、ウッズの前後の中村紀・森野のバッティングにかかっています。

 次の阪神2連戦は、その段階で阪神がどこまで踏ん張っているかにもよります。現時点ですでにかなり厳しい崖っぷち状態の阪神は、中日戦の前の横浜戦の結果次第では白旗挙げている可能性もあるからです。もしそうなればモチベーションが下がっている阪神に対して中日は俄然有利です。

 この5連戦はそういう意味でもクライマックスシリーズの前哨戦というか、お互いに相手の腹の内を探り合う水面下での駆け引き合戦にもなりそうです。3チームの主砲、エース、抑えの切り札がどこも故障を抱えていたり疲労困憊していたりします。シーズン1位を取れないのなら、彼らを休ませて調整させてクライマックスシリーズに臨みたいというのが本音でしょうが、一縷の可能性が残っている段階でそれができるかどうか。

 中日落合監督はずっと選手に無理させず馬なりでここまで走ってきていますから、あまりそういう必要はないでしょうし、選手層の厚い巨人原監督もあまり悩まずに済みそうですが、阪神の岡田監督はJFKを今まで特攻状態でフル回転させてきました。疲れが相当に溜まっている特に久保田と藤川をこのまま最後までいくのか、それともクライマックスシリーズに向けて調整させるのかがポイントになりそうです。