幹事クリタのコーカイ日誌2007

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9月22日 ● 「お値打ち」な中村紀。

 昨晩はナゴヤドームで中日vs広島戦を見てきました。川上と黒田という両エースの投げ合いで、前半はホームランによる得点だけのテンポが良い試合展開でしたが、後半同点になってからは一進一退の膠着状態が続きました。

 見ている方もいい加減に疲れてきた延長11回裏。ランナーを2塁において中村紀がサヨナラホームランをレフトスタンドに叩き込んでゲームセット。長い試合に疲れはしましたが、気持ちの良い勝ち方にドームのドラファンみんなでバンザイをしてきました。

 サヨナラホームランは実に気持ちが良いです。僕はサヨナラ試合に当たることはよくあるのですが、さすがにサヨナラホームランは久々です。まだナゴヤ球場時代に、中村武志が巨人戦で満塁ホームランとサヨナラホームランの劇的な2発をかっ飛ばしたのを見て以来です。あの時は相手が巨人だったということで余計に興奮しましたが、昨夜も首位に返り咲きを決めた一発でしたから、そういう意味ではやはり劇的なホームランでした。

 それにしても中日は今年中村紀を拾っておいて本当に助かりました。育成選手枠で取った時に賛否両論あったとは思うのですが、僕は3月に書いたように、競争が激しくなるので森野の刺激になって良いとは考えていました。

 しかしまさか戦線離脱した福留の代わりに3番を務めて活躍してくれるとまでは期待していませんでした。今年中村紀がいなかったら、中日は今ごろ首位戦線から脱落していたことでしょう。そう考えると実に安い買い物をしたと思います。まさに名古屋人が好きな「お値打ち」です。また中村紀自身も、野球ができなくなる瀬戸際だったところを中日に拾ってもらった上に、こうして優勝争いを中心選手として戦えるのですから幸せでしょう。

 チーム、選手、ファンの全てが「良かった」と思える三方一両得の中村紀獲得。これは落合監督の殊勲賞ですね。