幹事クリタのコーカイ日誌2007

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9月20日 ● 熱いプロ野球はテレビの蚊帳の外。

 いよいよ終盤に差し掛かって白熱しているプロ野球ですが、伝統の一戦であり優勝争いをしている巨人vs阪神ですらテレビ中継されていません。テレビで放送されているのは、SASUKEだったり、衝撃映像だったり、みのもんた司会の懐メロ番組だったり、とにかくいつものバラエティ番組のスペシャルばかり。正月のおせち番組並みのつまらなさに愕然とします。

 野球がキラーコンテンツではなくなり、テレビ局も確実に数字が見込めるバラエティ番組を並べてしまうのでしょうが、これはファンにとっても野球界にとっても大きな損失です。こんな時こそNHKの出番だと思うのですが、メジャーリーグ中継には熱心なNHKも日本のプロ野球には冷淡なのか、BSでも中継してくれません。仕方なくラジオで中継を聞く羽目になってしまいました。

 崖っぷちの巨人は阪神のミスにつけこんで大勝。残り試合が少ないだけに、まだ巨人不利は変わりませんが、何とか食らいついています。中日は死に体と思われたヤクルト相手に苦戦。これは古田監督の辞任発表が効いています。どうせなら古田も阪神戦の時に発表してくれれば良いのにと、ついつい中日ファンは愚痴りたくもなります。それでも首位に0.5差。福留がおらず山本昌は勝てず川上も本調子ではなくウッズは腰の痛みに耐えているにも関わらず優勝争いをしているのですから、中日はよくやっているとは思います。

 パ・リーグではダルビッシュvsマーくんという投げ合いがありました。これからの日本を背負う若きエース同士の初対決です。さすがにダルビッシュが貫禄勝ちしましたが、メジャーに次々と好選手が抜けていっても、こうして新しく若いスターが生まれてくるんだなぁと少し感動しました。ついでに田中幸雄の引退挨拶も。

 それにしても、これらの熱いドラマがスポーツニュースでしか見られないなんて、つくづく日本の野球ファンは不幸です。かつてナイター中継花盛りの頃に「野球ばっかり!」と文句を言っていた世の中のお母さんやお姉さんたちは、いま満足して「バラエティばっかり」のテレビを見ているのでしょうか?