幹事クリタのコーカイ日誌2007

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2月20日 ● 武田家と万俵家の父子確執。

 日曜夜8時に武田さん家のお父さんと長男が揉めているのを見て、続いて9時から万俵さん宅のこれまたお父さんと長男が揉めているのを見ていると、まるで時代を超えて同じ話を繰り返しているかのような気がしてしまいます。

 お父さんは長男に嫉妬していて凡庸な次男を可愛がり、長男はどうして父親に疎まれるのかと思いながらも、自分の進むべき道に向かって突き進む。その才能は隠しようがないだけに、周りから支えられる反面、反感も買うのだということを長男は理解していないところも似ています。父子の確執にやきもきするだけの母親も、父に従うしかない次男も、政略結婚で嫁に来た長男の嫁も、その一族を支える部下たちも、武田家と万俵家にはともに揃っていて、こんなドラマを2時間続けて見ていると「デジャブ?」と思ってしまいます。

 もっとも、この父子の確執がこの先どう展開していくのか、僕は知っているからまあ比較的平静でいられる部分はありますが、もし何も知らないでドラマを見ている人にしてみたら(視聴者のかなりの数になりそうです)ちょっと勘弁してよ、という気持ちになっても不思議ではありません。

 ただ武田家と万俵家の大きな違いは長男のルックス。万俵さんのところの鉄平ちゃんは、カッコ良いことはもちろんなんですが、とにかく1960年代の人間とは思えないような浮き世離れした雰囲気を漂わせていて、まるで21世紀から来た未来人のようです。神戸の街を歩いていても一人だけ浮いています。当時にはまずいなかったであろう茶髪の不思議なヘアスタイルだし、喋る言葉も大阪万博直前の関西人とはとても思えません。もっとも万俵さんのお宅では誰も関西弁を喋りませんから、それは家庭の躾なのかも知れませんが。とにかくこのカッコ良さには、昔カッコ良かったお父さんも嫉妬するのも無理ありません。

 それに比べて武田さんところの晴信くんは、1500年代の戦国武将にしてはとぼけたお顔立ちで、凛々しさの欠片も感じられません。いくら力みかえってみせたところで「お前がその顔で言うな!」と突っ込みたくなります。それこそ関西のお笑い芸人のような雰囲気で、まさか名門の御曹司とは誰も思わないことでしょう。お父さんもこんな愛嬌のある息子のどこが嫌いなのか、よくわかりません。怖そうな顔をした部下たちに対して示しがつかないからでしょうか?

 まあこの2組の父子確執も、春までには決着がつくことになると思いますから、それ以降はこんな風に「また同じ話か」と悩まされることもないと思います。さっさとケリつけて欲しいですよ、まったく。


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