幹事クリタのコーカイ日誌2006

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11月21日 ● オヤジのオシャレについて。

 僕たちが20代だった頃、中年男性のファッションというのはかなり悲惨なものでした。オンタイムはいわゆるドブネズミルック(地味な安物の背広姿)で、休日のお出かけはゴルフウエア、近所に散歩する時はジャージというのがお決まりでした。当時もお洒落な中年男性は少数派ながらいたものですが、まだまだ男がファッションにこだわってお金をかけることに偏見(男は見た目じゃなく中身で勝負だ)があったので「変わり者」扱いされていたような気がします。

 しかし時代が変わって今や40男もそれなりにファッションに気をかける時代。もちろん未だにスーツかゴルフウエアかユニクロという「トラディショナル」オヤジファッションの人たちも確かに存在しますが、青春時代をポパイ片手にアイビーやニュートラで過ごした世代ですから、それなりに全体に小綺麗になってきています。

 さらに一部にはLEON風味の「ちょいワル」仕様のオヤジたちもいて、本人たちはお金をかけて頑張っているつもりなのですが、ほとんどは「勘違い」系チンピラファッションになっているのはご愛敬。特にやたらと高そうな時計をしているタイプは要注意です。本人はオシャレなつもりでも、心の黒い女性たちからは「カモ」だと値踏みされているだけですから。

 オシャレの難しいところは、他人の目をどこまで意識するかによって変わってくることです。あくまでも自分の楽しみなのか、それとも自己演出のツールなのかによって方向性は全く違います。自分がとにかく着たい服を着て楽しければ良い、という割り切りがあるのなら、どんな変なファッションだって好きにすれば良いでしょう。

 しかし、そんな気持ちはなく、あくまでも他人にどう見られたいかを考えて演出したいのなら、しっかりと勉強してセンス良く着こなすか、でなければ定番を着て無難にまとめておくかです。最悪なのは、他人からよく見られたい気持ちはあるのに、それが空回りして似合っていない服を着ている場合。なまじ高価なブランド服だったりすると、余計に「服が可哀想」になってしまいます。

 ただ骨董好きなのにいつも偽物を掴まされて泣いている人と同じで、頑張って似合わない高い服を着てオシャレしている人にも、人間としての親しみは感じます。「これを着ていれば文句言われないんでしょ」と、好きでもないのに無難な定番の服を着ている面白みのない人よりは友達になれそうな気がするなぁ。

 

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