フィギュアスケートのＧＰシリーズ第１戦アメリカ大会で安藤美姫が逆転優勝しました。ＳＰ終了時点では浅田真央が首位で安藤が２位だったのですが、フリーで安藤は完璧な演技で１位、対して浅田はジャンプを失敗してフリーで４位に終わり、キミー・マイズナーにも抜かれて３位で終わりました。

　今季ジュニアから卒業したばかりの浅田は、まだまだこれからです。少々の失敗は大したことではありません。バンクーバー五輪までにアジャストできれば良いのですから時間はたっぷりあります。それよりも今回は安藤の復活劇の方がはるかに日本のフィギュア界にとってはビッグニュースでした。なにせ今回の安藤の得点はトリノでの荒川の得点を抜き日本最高、世界歴代３位という高得点を出したのですから。

　トリノ五輪では４回転を期待され、過剰なまでの「ミキティ人気」に押しつぶされてしまった感のあった安藤ですが、トリノ後は荒川静香と浅田真央に注目が集まったこともあって、落ち着きと自分のスケートを取り戻したようです。

　今回の大会では本当に自信に満ちた余裕の演技を見せてくれました。高校を卒業してすっかり「お姉さん」の風格を漂わせている安藤は、このまま順調にいけば余裕で世界トップになってしまいそうな雰囲気です。願わくば浅田真央と２人でバンクーバー五輪「名古屋嬢の金銀独占」を実現して欲しいものです。