幹事クリタのコーカイ日誌2006

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10月17日 ● 報道系ジャニーズという戦略。

 日本テレビの秋からの新ニュース番組「NEWS ZERO」の月曜日のキャスターは櫻井翔です。「誰それ?」というオジサンも多いかも知れませんが、ジャニーズ事務所所属の5人組アイドルグループ「嵐」のメンバーの1人。彼を一躍世間に知らしめたのはヒットドラマ『木更津キャッツアイ』のバンビ役でしょう。そう言われて「ああ、あのバンビか」と納得したオジサンも多数いることと思います。

 バンビの櫻井翔はナイーブで「やっさいもっさい」を踊るのが上手い少しヘタレな青年でした。キャスターなんて大丈夫?と思うのですが、実は彼は知る人ぞ知る慶應ボーイ。幼稚舎からずっと慶應というエリートで、まあ勉強もそこそこできたらしいのです。と言うか、偏差値的には?がいっぱいつくジャニタレの中にいれば、そりゃ「知的」ってことにもなるでしょう。

 で、その知的でスマートな慶應ボーイぶりを買われてなのか、ジャニーズ事務所が売り込んでなのか、とにかく櫻井はジャニーズ初のキャスターとなったわけです。怖々番組を見てみると、別に彼が久米や筑紫のように偉そうに番組を仕切っていたりするわけではなく、かと言ってフジテレビの女子アナのように原稿を誤読しまくって笑いを取ったりするわけでもない、まさに中庸をいく無難さで務めていました。

 正直、あれならいてもいなくても一緒だろうとも思うのですが、まずは「ジャニーズなのにキャスター」という普通なら相反する項目を消化することが大切なわけで、これがうまくいけばいよいよジャニーズ事務所は報道系へも本格的に進出することになるかも知れません。

 なにせジャニーズと言えば、フォーリーブスの時代には「歌とダンス」、それがたのきんトリオ時代に「バラエティ」が加わり、SMAP以降は本格的に「ドラマ」へも進出してきた歴史があります。そしていよいよテレビ世界に残る最後の聖域「報道」に駒を進め始めたのです。芸域が広がるにつれてジャニーズ帝国の権勢はますます強まるばかりです。

 もし報道番組でもジャニーズのタレントを1人は起用しないと視聴率が取れないという時代がきたらどうなるか?メインキャスターとお天気「坊や」は必ずジャニーズのタレントがペアでという時代になったら?それはジャニーズ事務所がいよいよニュースまでも仕切り始め、自分たちの都合の悪い話は一切流せなくなるということです。

 ちょっと妄想が過ぎました。でも今だってジャニーズ事務所のマスコミ管制は相当なものなのに、報道まで明け渡してしまって大丈夫なんでしょうかね、テレビ局は?どうせもうべったりなんだから一緒なのかも知れませんが。


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