幹事クリタのコーカイ日誌2006

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10月11日 ● 落合の目に涙、は良いけど。

 ようやく中日ドラゴンズがリーグ優勝を果たしました。8月にマジックが点灯して以来約2ヶ月。本来なら9月後半には優勝できると思っていたのに、ここまで長引いたのは、もちろん阪神の驚異的な追い上げのせいです。中日以外のチームにはまず負けない阪神でしたが、最後はライバル巨人の手助け(?)によって決めることができました。落合監督があんなに涙もろいとは予想外でしたが、それだけ阪神のプレッシャーが厳しかったということでしょう。まあ消化試合が多いよりも緊張感のある試合を続けられたのは日本シリーズに向けては良かったと思うし、興行的にもプラスだったとは思うので結果オーライですけどね。

 今季の中日はとにかく選手がよく頑張りました。正直、監督の采配には首を傾げるような場面が多かったのですが、それを選手がカバーした優勝だったと思います。例えば昨晩の優勝を決めた試合でも、明らかに球威の落ちている川上をあそこまで引っ張ったせいで同点にされています。高橋にホームランを打たれた時点で交代させるのは難しかったかも知れませんが、小久保に低めのボールをバックスクリーンまで運ばれた時点で交代させるべきでした。その後、阿部に痛烈な当たりを打たれて幸い野手の正面を突いたので助かりましたが、あれがスタンドまで運ばれていたらと思うとゾッとします。

 同様に11回に福留とウッズの連打で無死1・2塁になった時も、足を痛めているウッズに代走を出しませんでした。残すは1イニング、ここで得点を取らなければどうするんだ、という絶好の場面。なのにウッズはランナーに残ったままで森野に送りバント。森野がバントを失敗したから目立ちませんでしたが、あれでバントが前に転がっても、ウッズの足ではゲッツーの可能性がありました。それにバントをさせるなら川相を出すべきです。代走も代打も送らずにそのままやらせて無得点だったのは、明らかに采配ミスでした。

 12回に岩瀬に打順が回ってくることがわかっているのに11回から岩瀬を送り出したのもちぐはぐな印象で、案の定、岩瀬は12回に出塁した谷繁を送ることができませんでした。川上ですら送りバントを失敗するのに、滅多に打席に立つことがない岩瀬に送りバントは酷です。11回も12回も落合の采配は空回りしています。と言うか、手を打つことを忘れてフリーズしています。

 ただ今季は監督のミスを選手が帳消しにしてきていて、その典型が最後の12回の攻撃につながりました。11回にウッズに代走を送らなかったために、なんとウッズまで打席が回ってきてしまい、結果が優勝を決める満塁ホームランです。全ては結果オーライですが、それにしてもこれだけ采配ミスが続くようでは、来る日本シリーズがとても不安です。

 なにせ中日は1954年以来50年以上日本一から遠ざかっています。しかも来年からはプレーオフの方式が変わりますから、ある意味、今年が最後の「真の日本一」になるかも知れないのです。だからこそ、今年の目標はシーズン前から日本シリーズに勝つことのはずです。泣いてる場合じゃないぞ、落合!


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