子どもの頃から自分の欠点は「気が短い」ことだと自覚しています。待っているのが嫌いで、はっきりしないとすぐにイライラします。ちょっと気に入らないことがあると、即座に反応してカッとなりますし、なんにつけ結論を早く出そうとします。じっくり構えて様子を見るということができないのです。

　渋滞にぶつかるとすぐに抜け道を探して脇道に入りますし、メールの返事がないと不安になってまたこちらからメールしちゃいます。持って回った大人の言い方をされると、「つまりこういうことですね」と身も蓋もないストレートな表現にしてしまいます。ずっと先の計画までつい立ててしまうのも、計画性があるからと言うよりは、単に気が短いからだと気づきました。もう事と場合によっては死ぬまでのタイムスケジュールを組みたいくらいなんですから。

　もちろん、若い頃に比べればこれでも随分と「待つ」ことができるようになりました。昔はじっと待ってられなくてこちらからまた動いてしまい、結果失敗することが多かったので、今はとにかく我慢して我慢してアクションを起こすのをこらえています。幾多の失敗があって「急いては事をし損じる」という諺通りだなと痛感しているからです。

　なんて偉そうに言っていても、相変わらず「もう一呼吸」待てなくて失敗することは多いですけどね。まあ、じっと待っていてダメになるくらいなら、足掻いてダメになる方が気が楽なんですから仕方ありません。