幹事クリタのコーカイ日誌2006 |
8月11日 ● 考えるな、感じるんだ。 結構有名な台詞なのでご存知の方も多いかと思いますが、映画『燃えよドラゴン』でブルース・リーが弟子に向かっていう言葉「考えるな、感じるんだ」。初めて見た中学2年の時には全く気にも留めなかった台詞なのですが、年齢を重ねるに連れてどんどんこの言葉が深く重く感じるようになってきました。 若い頃、この言葉通りに僕は考えるよりも感じて行動することが多かったと思います。ただその頃はまだ若くて考えが浅かったために結局自分なりの山勘に従っていただけという気がします。もちろんそんなものは大して当てになる訳もなく、しばしば勘が外れて痛い目に遭いました。 少しずつ大人になるにつれて、経験も積み一応それなりに物事をきちんと考えられるようになってきたのですが、そうなると今度は自分の思考に重きを置きすぎてしまい失敗することもありました。いくら考えてみたところで、全て物事が予測したように動くわけではなく、考えれば考えるほどわからなくなる場合も多いのです。 大事なのは考えて考えて、悩んで悩み抜いた上での「直感」だと思います。何の根拠もないような適当な山勘ではなく、積み重ねてきた努力と経験、成功と失敗に裏打ちされた直感こそが、本当に役立つのです。多くの熟練した仕事人たちは直感で「うまくいく」「これはダメだ」と言うのがわかりますが、それも若い頃からの数多くの経験があってこそです。 僕も年を取ってからは「合う人」「合わない人」の当たり外れが若い頃よりずっと少なくなりました。これも多くの人間関係を積み重ねてきた経験が役立っているのだと思います。「第一印象では良い感じと思ったのに付き合ってみたら意外とダメだった」というような恋愛における失敗も、経験の少なさと分析力の不足が元にあるからです。なにせ男性は口説く時と口説き落とした後(もしくは結婚前と結婚後)ではしばしば態度が変わる生き物ですから、それを見抜く目を磨くのは簡単ではないと思います。 「考えるな、感じるんだ」は「感じる」だけでは成立しません。その前に「考える」過程を経てこそ「感じる」意味があるのです。考えないで感じるだけではダメなのです。どうも最近の世の中の風潮として安易に「感じる」ことばかりを優先している気がしますが、もう少しきちんと「考えて」から感じてみてはどうかと思います。じゃないと、いつまでも同じ失敗を繰り返すことになりますから。 |
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