幹事クリタのコーカイ日誌2006

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8月2日 ● スポーツカー好きはダサイ?

 いま発売されている雑誌「ベストカー」のコーナーのタイトルが「スポーツカー好き=ダサイ人」というものでした。スーパーカーブームが中学生時代で、青春期にスポーツカーに憧れた我々世代としては、かなりショッキングなコピーです。

 僕たちは子どもの頃にトヨタ2000GTがあり、中学生時代に『サーキットの狼』とスーパーカーブームでフェラーリやランボルギーニを知り、高校時代にスカGやRX−7に憧れ、大学生の時にソアラが発売されました。クルマと言えば2ドアであり、最高出力やパワーウェイトレシオ(出力当たりの車両重量)やゼロヨンや最高速や筑波のラップタイムが大事でした。

 カッコイイクルマ=スポーツカーだった世代である僕は、当然子どもが生まれるまでは4ドア車を買うなんてことは考えず、ましてやミニバンなんてあり得ないと思ってきました。しかし気がつけばスーパーカーブームから30年後のいま、低くて狭くて運転しづらいスポーツカーはダサく、若者に人気があるのは高くて広いSUVやミニバンか、取り回しが楽なコンパクトカーなのです。

 先日会社の同僚のトヨタアルファードに乗せてもらう機会がありました。大型のミニバンです。中はとても広くて快適でした。まるでリビングが移動しているような感覚。みんなでドライブに行くのなら、確かにこういうクルマは快適に移動ができます。わいわい話もできるし、飲み食いも楽、景色も良く見えます。ただし運転手は面白くないことでしょうが。

 僕たちにとってはクルマの楽しみとはドライブすることだったんですけど、今の若者の感覚ではクルマはあくまでも移動のための道具であり、コミュニケーションツールのひとつなのです。だから明るく楽しいクルマこそがカッコよく、暗くてオタク臭いスポーツカーはダサイということになります。昔のようにクルマの些細なスペックにこだわっているような連中は、まさに時代遅れ。エンジン型式を聞いただけで最高出力が言えた僕らは、今の時代から見たら「クルマオタクのおかしな人」に過ぎません。

 もっとも、僕も若者ではなく真っ当な社会人なので、今さら不便なスポーツカーを買おうとは思っていません。せめてもの抵抗はあくまでもスポーティな欧州製4ドアセダンにこだわっていて、日本のミニバンだけは買わないというくらいのことです。でも、子どもも出ていって家族のためのクルマが必要なくなったら、ポルシェボクスターか、金がなければユーノスロードスターあたりで高原や海岸を流してみたいという夢はまだ持っています。


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