奇跡の、というよりはタナボタのベスト４に興奮渦巻くＷＢＣ。いよいよ日韓戦第３ラウンド。この準決勝にさえ勝てば、これまでの２連敗は帳消しになります。逆にこれもまた負けて３タテくらった、なんてことになれば「てめぇら日本に帰ってくるんじゃねぇ！」と罵声のひとつも浴びせられたって仕方ありません。

　最近の日本人はこういう時に優しすぎるというか、ジェントル過ぎます。負けても「感動をありがとう」なんて、ちゃんちゃらおかしい。アマチュアならいざ知らず、勝つのが仕事のプロなんだから、ちゃんと仕事できなかったらこちらもちゃんと罵倒してやるべきだと思います。

　ところで今回のＷＢＣでのイチローって、なんだか少し空回りしているように感じるのは僕だけでしょうか？プレー自体、日頃のイチローらしい切れがないというか、どうも力んじゃっているような感じなんですけど、それ以上にコメントが力が入りすぎ。

　韓国に負けた時の「最大の屈辱」発言も、タナボタ後のインタービューでの「荒れました」発言も、イチローらしからぬ熱過ぎる感じに違和感を感じました。ある意味「芝居がかっている」気がして、正月に古畑任三郎ＳＰに出たせいでもあるまいに、と思って見ていました。

　このＷＢＣに限らず、このオフのイチローは本当によく喋ります。マスコミに対する愛想も昔に比べると良さそうだし、前述したようなドラマ出演までこなしてしまい、何だかもう引退後の日本での芸能活動を見越してのパフォーマンスかなと勘ぐってしまいます。