幹事クリタのコーカイ日誌2005

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12月18日 ● 浅田真央をトリノへ。

 昨日の女子フィギュアスケート・グランプリファイナルで、日本のホープ浅田真央が見事に優勝しました。しかもSP、フリーとも1位になって女王イリーナ・スルツカヤにはっきりと差をつけての勝利。まさにニュー・ヒロイン、新女王の誕生です。

 ところがご存知のように浅田真央は来年のトリノ五輪に出場できません。国際スケート連盟が定めた年齢制限にわずか2ヶ月ほど足りないだけで、最強選手が参加できないなんてバカげています。4年後まで待っていたら何が起きるかわかりません。26才のスルツカヤにとってみれば恐らく最後の五輪だけに、浅田が出られないことでライバルはアメリカのサーシャ・コーエンくらい。金メダルの可能性がかなり高くなりますから本当に助かることでしょう。

 しかしこの年齢制限はあくまでも国際スケート連盟の定めた規約であって、IOCのルールではありません。IOCとしては最も金メダルに近い選手が出られないようでは五輪が最高峰の大会にならず正直困ると考えているでしょうから、何とかその筋からでも良いので浅田出場のための逆転裁定が下らないかと思います。国際スケート連盟のチンクアンタ会長がきっちり否定しているので可能性はかなり低そうではありますが。

 ところで今や世界一層が厚い日本の女子フィギュアは、このGPファイナルを終えて、いよいよ来週の全日本選手権でトリノ五輪代表が決まります。ここまでのポイント争いではNHK杯で優勝し、GPファイナルでも浅田、スルツカヤに次いで3位に入った中野友加里が今季赤丸急上昇、トップの安藤美姫を追っています。さらにそれを実績のある恩田美栄、荒川静香、村主章枝が追走するという形勢になっています。本来なら浅田真央がダントツなのですが、彼女が出られないとすると安藤が有力で、残る中野、恩田、荒川、村主のうち2人が脱落するという熾烈な争いということになるでしょう。

 もちろん人気を考えると安藤美姫に出てもらいたいのは山々でしょうが、ここのところ安藤は調子を落としている感じで、来週までに立て直してこられるかどうか不安が残ります。荒川は安定感がありますが切れがなく、恩田はどうも華がありません。村主はこれまでのポイントが足りずちょっと苦し戦いです。勢いに乗る中野がこのまま行く可能性も大です。ただやはり浅田真央が何とか五輪に出られるようにして、中野、安藤と3人で臨むのが一番ベストな布陣だと思います。今回のGPファイナルでもこの3人で1位、3位、4位だったのですから。

 ところでこの浅田、安藤、中野の3人、それに恩田も含めて全て愛知県出身です。浅田はまだ名古屋市立高針台中学に在学中、安藤は中京大中京高校で来年春から中京大とトヨタ自動車の掛け持ち、中野は椙山女学園高校から早大、そして恩田は東海学園大を出て今は東海学園大の職員。伊藤みどり以来、女子フィギュアは名古屋が日本の中心であり、今や世界一の「名産地」です。

 名古屋の3人娘でトリノに挑戦ということになったら「元気な名古屋」がますます元気になりそうです。来週の全日本は見逃せません。


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