幹事クリタのコーカイ日誌2005

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12月17日 ● 実名web日記の悩み。

 この「コーカイ日誌」を書き始めた1996年当時、これほど一般にインターネット環境は広まっておらず、こんなところに細々と何か書いていてもごく一部の人しか読んでいなかったので実に気楽なものでした。当時は仕事の話も平気で書いていたし、娘の写真を載せたりもしていました。「個人情報?なにそれ?」という時代です。

 ところが年を経るごとにネットの世界は広がり、いろんな人が見るようになってきて、個人的な感覚では逆に「狭く」なってきました。誰が見ているかわからないからと警戒をする必要が生じてきたのです。僕は最初から実名で書いているので、自分のことをいろいろ知られてしまうのは仕方ないと割り切っていますが、自分の家族や周囲のことをあけすけに書けばどこで困る人が出てくるかわからなくなってきました。

 まず仕事の話はほとんど書かなくなりました。面白いネタはあるのですが、機密を漏洩したと会社から言われても困るからです。家族の話もかなり減りました。もちろん当たり障りのない範囲で書いてはいますが、子どもが成長するにつれていろいろ書きにくくなってきたのは間違いありません。

 会社の同僚やテニスサークルの仲間の話も最近は随分と抑え気味です。いくらイニシャルにしていても、仲間内では誰のことかわかりますし、本人が嫌がるようなことは書けません。自主規制はどんどん強くなっていくばかりです。「え、Mっちゃんは?」と思われるかも知れませんが、彼はスーパースターだから特別。なにせ本人が読んでは「よく書けているな」と誉めてくれるし、そもそも彼は女性たちに本名も職業も年齢も全て嘘を言っているので、存在自体がフィクションのような人物ですから。

 結局書きやすいのは自分自身のことか、後は世の中の出来事について。政治や社会、スポーツ、芸能など幅広く興味を持ってもらえるような話題について取り上げて何だかんだ書けば読んでくれる人たちは一定数いるのですが、自分としては「ああ、この話は書けないな」というネタが年々増えてきているのがちょっと残念です。

 以前にも考えたように匿名で裏日記を書けば良いのかも知れませんが、現状で日記を2つ書く元気がないのできっと続きません。それに匿名にしてまで書かなければならないことかというと、実はそんな大した話じゃないですしね。世の中のあれこれに批判的なことを書くのなら、自分の立場をはっきりさせておかないと卑怯かなとも思うし。結局、匿名日記で良いことがあるとすれば、下ネタをオープンに書けることくらいしか思いつきません。そうは言っても最近年も年なので、下ネタもそんなにないしなぁ。ダメダメですね。


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