幹事クリタのコーカイ日誌2005

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10月1日 ● 小泉が万博延長しろって。

 小泉首相の靖国参拝に関する裁判で、東京高裁では「私的参拝」と判断されたのに翌日の大阪高裁で「公的なもので違憲」と全く反対の、そしてかなり踏み込んだ判決が下されました。総選挙で小泉自民党が圧勝したこの時期だけに、大阪高裁の裁判官たちもなかなか思い切った判決をしたものです。

 普通の感覚で考えれば、いくら私費で献花代を払おうが公用車を使って秘書を連れて参拝すれば、それはどう考えても「公的」であると思われるでしょう。どうしても私的参拝だと言うのなら、誰も連れずに電車なりタクシーに乗って靖国に行き、ひっそりと参拝してくればいいのです。そもそも首相というのは「公人」であり、私的な時間などごく限られていてほとんどないと覚悟すべきでしょう。

 そして公的参拝と判断された以上、それは特定の宗教団体に肩入れしたと考えられて違憲判決が出るのも妥当。それは小泉もわかっているだけに今までは公私の区別をはっきりさせず曖昧にして参拝を続けてきたのでしょうが、その姿勢はやはり「逃げ」以外のなにものでもなく、今回の総選挙で見せた小泉の断固たる覚悟はそこに感じられません。

 公的参拝が違憲であるとわかっていて、なおかつ内外の批判を知りながら、それでも小泉は靖国参拝を続けたいのなら、そうはっきりと表明して法改正なり改憲なりの是非を問うべきです。それをしないのなら、きちんと「公的参拝は違憲だから」と言って参拝をやめるべきでしょう。そして、靖国に代わる宗教的意味合いのない代替施設を建設した方が良いと思います。

 いずれにしても「なし崩し」的に参拝を続けるのは決して良いことではありません。まさか今回の総選挙での圧勝で、自分がやれば何でも通るとでも思い上がっているわけではないと信じたいのですが、何だか「小泉慢心」を感じさせるような記事を見つけました。

 小泉首相は愛知万博閉幕前日になって突然「万博会期延長」の検討をするよう指示したというのです。そもそも万博は6ヶ月以内と国際博覧会の条約で決まっているし、何より閉幕前日に言ったって普通は無理に決まっていることなど、素人が考えたってわかります。困惑した万博協会が断ったら「首相にゼロ回答はあり得ない」と官邸は凄んだそうですから、何とも感じ悪い話です。弁当の持ち込みを無理矢理許可させたのと同レベルで会期延長もできると思い込んだとしたら、ちょっと選挙の結果に思い上がっているのかなと感じざるを得ません。


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