幹事クリタのコーカイ日誌2005

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9月29日 ● 万博が終わって。

 愛知万博が終わり撤去作業が始まっています。万博で展示されたモノも各地に運ばれ始めているようです。少しずつ名古屋の街も落ち着きを取り戻してきました。いろいろ新聞などでは検証記事も出ています。「名古屋だけで盛り上がっている地方博」という悪口もありましたが、実は地元の入場者比率は筑波科学博や大阪花博よりも低かったという記事もあったりして面白いなと思いました。

 考えてみれば関東圏、関西圏に比べてずっと地元の人口が少ないこの地域で、筑波や大阪と同規模の2200万人余を呼んだわけですから、他地域から人が来ていないわけないです。単に東京発信のマスコミがあまり取り上げなかったから「地元だけで盛り上がっている」なんてイメージを持たれてしまっただけで、マスコミが関心を示さなくても、興味がある人は遠くからも来ていたようです。

 今回の万博は環境がテーマだっただけに、派手な仕掛けが少なく見た目には質素で堅実、まさに名古屋らしい万博でした。しかし、繰り返し行ったリピーターの数が物語るように、行けば行くほど興味が沸き面白さが理解できるなかなか奥深い万博だったと思います。

 通り一遍の取材しかしない東京のマスコミにはそのユニークさが理解できずに「つまらない万博」だと敬遠されてしまったのかも知れません。ただ「今時万博なんて古臭い、時代遅れ」と批判していた人ほど、既成の万博の概念に囚われてしまい、今回の万博の「新しさ」に気づくことができなかったのでしょう。本当に古臭くてつまらないものに、「実質本位」の名古屋人がこの娯楽の多い時代に繰り返し押し寄せるわけもありません。

 今回で万博に目覚めた人たちは「次は上海だ!」と盛り上がっているようです。まるでいきなりサッカーW杯に目覚めて熱狂している若者たちのようで微笑ましいです。


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