幹事クリタのコーカイ日誌2005

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6月7日 ● 全仏とウィンブルドン。

 全仏オープンテニスが終わりました。今年もレッドクレーの上で熱い戦いが繰り広げられましたが、全体に感じられたのはますますクレーコートスペシャリストたちが強くなってきていて、かなり特殊な大会になってきたなということ。

 特に男子はハードコート育ちのアメリカ勢が全くふるわずアガシが1回戦、ロディックが2回戦で姿を消しました。対してレッドクレーをこよなく愛するスペイン勢とアルゼンチン勢がやたらと元気で、特にファイナリストになったアルゼンチンのマリアノ・プエルタなんて、僕も初めて見た選手。ドーピング検査にひっかかって9ヶ月の出場停止処分をくらったというニュースは知っていましたが、そのプレー振りを見たのは初めてでした。そんな選手がいきなり決勝まで上がってくるのですから、レッドクレーのスペシャリストは怖いです。

 女子はジュスティーヌ・エナン・アルデンヌの復活が見事でしたが、それとともにロシア勢が着実に上位に進出してきていて、シャラポワだけではなく全体の実力が上がっているのがわかります。またこちらも男子同様ファイナリストには意外な選手が進出しました。2000年のチャンピオンにして地元フランスの長年のエースだったマリー・ピエルス。30才のベテランがここまでできるのですから、他の選手も老け込んでいる場合ではありません。

 開幕時に僕が予想した男子の本命ナダルと女子の対抗エナンが優勝したのですから、最終的な結果はそれほどの番狂わせではなかったのですが、時代は明らかに新勢力の台頭を示しています。すぐに始まるウィンブルドンでは、芝という現代ではレッドクレー以上に特殊なサーフェスでテニスが行われるわけですが、きっと今回とは全く違う選手たちが上位に進出してくるだろうと思います。芝には芝のニューフェイスを期待したいものです。


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