６月になって学生は衣替え。で、政府もエコのためにノーネクタイを奨励するんだとか。オフィスでネクタイとジャケットをやめれば冷房温度が２度高くできると言うことで、そのこと自体はとても良いことだと思います。しかし、大昔も同じようなことを政府が奨励したけど、まったく定着しなかったのをもう忘れてしまったのでしょうか？あの時の反省はきちんとした上での今回の提案なのか気になるところです。

　いくら政府が音頭をとったところで民間企業に広がるかどうかは微妙です。お得意先がネクタイをしているのに、自分たちだけノーネクタイというわけにはいかないのが会社です。官公庁と大手企業が一斉に切り替えないと広がってはいかないでしょう。

　もうひとつ気になるのは「カッコ悪い」こと。今回も前回も政府のお偉いさんがしているファッションはつくづくカッコ悪い。ドン小西ならずとも文句のひとつも言いたくなります。もう少しちゃんとスタイリストをつけて、「おっ、いいな」と思えるようなファッションをしないと下々は真似しないことでしょう。

　もうどうせなら６月から９月は背広をやめてオジサンはみんなアロハを着る、ということにしてしまえば良いのかも知れません。フリーハンドにカジュアルなノーネクタイのファッションをしろと言われたら、これまでグレーのスーツしか着てこなかった世代は戸惑うばかり。それよりもアロハという枠を作ってやれば、その枠の中で考えればいいからみんな楽になれるはずです。

　ちなみに僕はもうずっと会社もノーネクタイです。冬はまだしも名古屋の夏はネクタイなんてしていられません。ここは温帯ではなく亜熱帯なんですから。