内覧会の混雑ぶりから実際に開幕したらどれほど人出があるのかと注目された愛知万博ですが、ふたを開けてみたら何と週末の開幕３日間で約15万人。当初協会が予想していた45万人の３分の１となってしまいました。

　この出足の鈍さの要因はいろいろ考えられます。まず初日と二日目は雪や雨が降って寒かったこと。それからあまりにも混雑することが報道されてしまったため、かえって様子見でみんな控えてしまったこと、それにいろいろ「初期トラブル」が発生しているようなので、慣れるまで待とうという人が多かったことなどが考えられます。

　特に響いたのは事前のマスコミの「混雑予想」でしょう。選挙でも「有利」と報道されてしまうと苦戦するというのと同じで、「混む」と言われれば控えるのが人情です。実際に僕も万博会場の横をクルマで通り過ぎましたが、クルマは全く渋滞していないどころか普段よりも空いているくらいだし、駐車場はガラガラでした。あれなら昨日行った方が天気も良かったし楽できたんじゃないでしょうか。

　ただ大阪万博の時も立ち上がりは不振だったということですから、愛知万博も今後は少しずつ人出が伸びるのではないかと思います。それに「空いている」という報道がされれば当然逆に人が行くようになりますからね。