ちょっと遅いニュースになりましたが、「電車男」の映画化が決定しました。なんと主演に山田孝之！うーん、これはミスキャストじゃないの？いくら今やせつない青春ドラマをやらせたら右に出る者なし（本当か？）の山田くんとは言えねぇ。

　実は以前、僕は映画化するならこんなキャストはいかが？と考えたことがあります。この時、一番考えたのは主役が「アキバ系」で「彼女いない歴＝年齢」というモテない若者だということ。美男美少年が揃う芸能界、特に若手俳優で、そういう微妙なルックスと雰囲気を醸し出して作品にリアリティを持たせることができ、なおかつ観客動員を図れるパワーがある役者は少ないと思います。

　僕の中で実は一番しっくりきたのが草なぎ剛だったのですが、彼は年齢的にちょっと無理があるので、二番手として森山未來を推しました。「セカチュー」でも主演だったので、ちょっとな、ということはありますが（それを言えばドラマ「セカチュー」は山田孝之だ）、少なくとも眉目秀麗な山田孝之よりは電車男らしい気がします。

　それから「エルメス」役は中谷美紀だそうです。これはもっとミスキャストだと思います。そもそも原作でエルメスは中谷美紀似となっている以上、中谷本人が出てしまってはシャレになりません。清楚系の美女ならいくらでもいるんですから、「受け狙い」のキャスティングをせずに中谷はゲスト的に出てもらえばいいことです。それに彼女はシャープ過ぎて、秋葉系の電車男を暖かく見守り育てるエルメスの母性的な側面を表現するには辛いのではと思いますし。

　まあいずれにしても３月に主役キャストを発表して、６月には公開という世の中をなめた制作スケジュールで作る映画ですから、あまり期待しないでおいた方が良さそうです。