幹事クリタのコーカイ日誌2005

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1月14日 ● 『優しい時間』第1回。

 倉本聰が富良野を舞台に脚本を書く新ドラマ『優しい時間』が始まりました。地味なキャスティングだけに売りは倉本聰だけ。わざわざとんねるずの番組にまで大先生を引っぱり出して番宣に余念がないフジテレビでしたが、果たして視聴率はどうだったんでしょう?

 ただ内容はさすがに倉本聰でした。21世紀版『北の国から』浅田次郎風味、ではありましたが、久しぶりに落ち着いた大人のドラマを見た気がします。寺尾聰、大竹しのぶ、二宮和也の主演3人以外のキャストが本当に地味なのですが、脇にあまり有名ではない役者を多く使っているところがかえってドラマにリアリティを感じさせます。

 脇役にもそれなりにネームバリューのある俳優を起用すると、そこにも見せ場を作ってやらなければならなくなって、全体のドラマのバランスが悪くなることがあります。その点、このドラマでは焦点を当てたい人物だけをきちんと描いていて、ドラマ全体のトーンがきっちりと守られていました。

 ドラマのテーマは父子の絆の再生ということで、それを幽霊となった妻の大竹しのぶが助けていくという流れでしょう。その大竹しのぶの扱い方が「浅田次郎風味」なところですが、そこがないと全く『北の国から』になってしまうので、これは仕方ないところ。今後の展開が注目です。


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