松坂屋本店で『ハウルの動く城』展をやっているというので、娘を連れて見に行ってきました。しかし、デパートは２日から初売り、３日からバーゲンスタートで、１年でもっとも混んでいる日。ハウル展は辛うじて入ることができましたが、店の中はもうどこもかしこも行列だらけでした。

　展示の方は入場料５００円なので、その料金なりのものでした。期待して行くと少しガックリしますが、買い物ついでに寄るくらいの力の抜け加減で行けばちょうど良い程度のものです。ただし映画を見ないで行ったらなんのことやらなので、必ず先に映画を見てから行ってください。

　バーゲンはもう恐るべき人の波でした。普段ならほとんど人がいないようなハイブランドにも、わんさかと人がたかり、積み上げられた商品をみんなで引っ張り合い。とてもじゃないですが、あれでは高級ブランド品を買った気がしません。価格はせいぜい３割引きですから、安くなっていると言ってもそれなりの値段はしますし。

　そんな中で、僕もショートコートを２、３枚検討したのですが、娘に全て却下されてしまいました。理由は「高すぎる」から。高いと言っても９万円のコートがバーゲンで６万円というくらいで、決して２０万円もするようなコートを買おうとしたのではありませんが、娘から「お父さんがそれを買うなら、私たちもそれなりのものを買ってもらう」と言われてしまい、泣く泣く引き下がりました。

　やはり買い物に娘とか妻とかを連れてきてはいけません。こっそり自分だけで行って買って「そんなに高くなかったから」と低めの金額を申告すべきなのです。自分が買ったからもうお金がないのでキミたちの分は買えないなどと正直に言おうものなら、どんな恐ろしい報復が待っているからわかりませんからね。

　結局エスカレーターに乗るのさえ行列を作って待たなければならないようなデパートに行き、収穫ゼロ。使ったお金は交通費と入場料と娘と食べたラーメン代とお土産に買ったモロゾフのケーキ代。まあ娘のお陰で散財が３５００円で済んでラッキーだったと考えるべきなのでしょう。