幹事クリタのコーカイ日誌2004

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12月29日 ● 「災」の年の最後に。

 スマトラ島沖大地震の被害状況がどんどん拡大してひどくなってきています。そう言えば阪神淡路大震災の時も当初の第一報では死者がまだ二桁くらいだったのに、その後の報道ではどんどんその数が増えていきました。あの時と同じで、今回も被害者の数は報道されるたびに増えていき、どうやら数万人の死者・行方不明者がいるようで、本当に未曾有の大災害だったことが実感されます。

 今回は地震の規模もマグニチュード9.0と記録的(阪神淡路大震災の360倍の大きさだとか)なのですが、なにより津波によってこれほどの被害が出たということに驚きました。日本では地震が起きるたびにテレビはすぐに津波情報を伝えますが、あちらではそんな体制は全くできていなかったそうです。今まで地震すら未経験の国や地域の人に、そんな大津波のことを想定しろという方が難しいのでしょうが、もし日本並みの準備があれば、これほどの被害にはならなかったろうにと思うと残念極まりない結果です。

 テレビのニュースでプーケットのビーチで日本人観光客が撮影したビデオを流していました。海面がずっと沖に引いてしまって「さっきまではこの辺まで海があったのに」なんて言いながらのんびりと撮影をしていて、その向こうには人々が海で楽しんでいる映像です。この後に数メートルの高さの津波が一気に押し寄せるのかと思うと、このビデオ映像は作り物の映画なんかとは比べものにならないリアルな恐怖を感じさせます。

 僕も以前プーケットには行ったことがあります。それだけに、ニュースで映し出される現地の悲惨な状況は余計に真に迫って感じます。あの時ガイドをしてくれた青年は無事だったのか気になります。

 2004年、日本は「災」の年でしたが、最後の最後でそれが世界にまで広がってしまいました。「災」後をきちんとフォローして、来年はもっと明るい年になって欲しいものです。


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