幹事クリタのコーカイ日誌2004

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11月22日 ● 1ヶ月目。

 父がこの世を去ってから1ヶ月が過ぎました。あっと言う間だったような気がします。あのバタバタから1ヶ月、初めて本当に身近な人の死を経験して、いろいろ感じ考えた密度の濃い1ヶ月間でした。

 人はいつか死んでしまうし、死んでしまった人にはどうやってももう気持ちも言葉も届かないということを心から理解した1ヶ月でした。だからこそ、生きて触れ合える人を大切にしないといけないと痛感した1ヶ月でした。そして、自分自身の人生もムダにせずに、いつ死んでも良いように後悔を残さずやりたいことをして生きていかなければいけないと思った1ヶ月でした。

 精神的な面だけではなく、実務的なことにもいろいろと学んだことが多い1ヶ月でした。お通夜から初七日まで一通りどうしたら良いか学びました。お寺との付き合い方や仏壇選び、相続の手続きなども今回初めて得た知識でした。そして親戚との会話や父の戸籍謄本などを取りにいったことで、知らなかった父の人生に触れることができました。

 1ヶ月前の僕は精神的にかなり落ち込んでいて、自分でもこんなに声にならない叫びを上げることがあるんだと驚いたくらいでした。そして1ヶ月後のいま、かなりはっきりとどん底から這い上がってきた実感があります。充実しているとまでは言いませんが、完全に不調は脱したことはわかります。

 この1ヶ月で多分僕は少し大人になりました。父は死ぬことによって僕に最後の教育を残していってくれたような気がします。


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