幹事クリタのコーカイ日誌2004

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11月19日 ● 男臭いのはいけないことか?

 ライオンが「男臭さ」の原因を解明したと発表して話題になっています。なんでも男性ホルモンが化学変化してできる「アンドロステノン」という物質が「臭いの元」らしく、興奮時や緊張時に脇の下の汗腺から分泌されるそうで、思春期から壮年期の男性が特に大量に分泌するそうです。まあ今さら言われなくても、「運動部の部室の汗臭さ」とライオンの女性社員が表現しているように、誰しも「ああ、あの臭いね」と思い当たることでしょう。

 ライオンによると、この臭いは特に女性が不快に感じるそうで、実験によれば女性は全員が不快感を示したのに男性は10人中8人までが逆に「リラックス」「リフレッシュ」状態になったとか。このあたり非常に興味深いところです。ライオンはこの臭いを撲滅するような男性用制汗剤を開発したいと語っているそうですが、僕は本当に売れるのか、少し疑問が残りました。

 まず男性がその必要をあまり感じていないということ。なにせ男にしてみれば全く気にならないどころから「心地よい」とさえ感じていることが実験でも証明されているのです。腋臭というわけでもないのに、女性受けのためにお金を払ってその制汗剤を買うという行為が、どこまで男の間に広がるのかちょっと疑問です。せいぜい合コン前やまだあまり親しくない女性とのデート前とかにエチケットとしてちょっとつけるかな、程度の必要性しか感じないんじゃないでしょうか?

 次に思うのは、本当に全ての女性があの臭いが嫌いなのか、という疑問。もちろんライオンの調査を疑うものではありません。確かにそのまま嗅げば女性は「イヤー!」と感じるかも知れませんが、何と言ってもこれは「男のフェロモン」物質です。もしその相手が好意を持っている男性だったら、むしろ「オスの匂い」として好ましいと受け取られるのではないかと思うのです。

 大好きな男とベッドをともにし、肌を重ね合わせている時に女性の嗅覚をくすぐるその匂い。果たして本当に女性はその匂いが嫌いでしょうか?匂いというのはとても印象に残るもので、好きな人がつけていたフレグランスの香りは、街で同じ香りの人とすれ違っただけでもハッとするものです。「臭い」が「匂い」に変わるのは、それを誰が発したかによります。同じ体臭でも坂口憲二ならOKで出川哲郎ならNGでしょう、きっと。そんな経験は女性はありませんか?それとも僕は男の立場で希望的過ぎることを書いていますか?

 もちろん、何が何でも不快だ、という女性もいらっしゃることでしょうから、ライオンの企業努力には敬意を表するものではありますが、あまりにも「無味無臭」な世の中もつまらないような気がして、ちょっとイチャモンつけてみました。


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