幹事クリタのコーカイ日誌2004

[ 前日翌日最新今月 ]


 
10月6日 ● なんちゃって西郷どん。

 昨日「頭痛と胃痛」がすると書いたら、たくさんの方からお見舞いの言葉をいただきました。個々にもお礼を伝えましたが、改めてご心配いただいたことをお礼申し上げます。ありがとうございました。現在も胃はキリキリと痛みますが、頭痛は治まっています。まあ元来頭痛持ちですから、頭痛は薬を飲めば何とかなるんで。

 今回の頭痛と胃痛は明らかにストレスからきています。その原因はここには書けませんが、ストレス源が解決しない以上、しばらくは完全に治まることもないでしょう。仕方ないので何とか気分を切り替えて、カラ元気でも出しながら毎日を過ごすしかないと覚悟を決めています。

 僕は子どもの頃から何か強いストレスを感じると、途端に全部がダメになるタイプでした。世の中が真っ暗になり、真冬の日本海のような風景が常に僕の周りを覆っているような感じ。夜は寝られないし、食欲はないし無理に食べても味を感じない、そんな日々が続くのです。

 小学生の頃からそんなストレスに弱い自分がイヤでイヤで仕方なかったので、何とか物事に動じない強い精神力を身に付けたいと思っていました。中学で剣道部、高校で柔道部に入ったのも、武道で精神面を鍛錬したいという目的もあったのです。

 そんな僕の子どもの頃の理想は西郷隆盛でした。常にドンと大きく構えていて少々のことではびくともしない強い鋼のような心を持ち、しかも懐が深く人には寛大で少々の過ちは許す度量の大きさがある。実際の西郷隆盛のことを良く知っていたわけではなく、それは僕の単なるイメージだったのですが、そういう人になりたいと強く願っていました。

 で、どうなったかと言うと、当然まだまだ理想にはほど遠いのが現状です。もちろん若い頃に比べたら寛容になりましたし、何よりその場の感情に任せて突っ走って後悔するようなことが少なくなりました。カッと激しても何とか気持ちを抑えて、相手の心を推量し理解しようと試みるようになりました。

 ただ西郷隆盛のように動じない強い心は未だに持てません。年を取ったのでまるで動じていないよう装うことはできるようになりましたが、内面では実は動じまくっているのです。本当はてんぱっていて「もうダメ」と悲鳴を上げる一歩手前なのに「落ち着いている」と言われることがあります。でもそれは見た目だけの「なんちゃって西郷どん」なのです。

 今回も「なんちゃって西郷どん」の弱さがモロに出た感じです。かつて横綱双葉山が安芸の海に敗れて69連勝で連勝記録が止まったときに「イマダ モッケイタリエズ フタバ」と電文を打ったという話が伝えられていますが(詳細はこちら)、もちろん木鶏までの境地にたどり着けなくても、もう少しストレスに強い人間になりたいと思います。いや、傍目には強そうに見えるらしいので、それがまた困るんですよねぇ。ああ、胃が痛い。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。