プロ野球は球団合併とストライキ問題ばかりが取り上げられて、せっかくの中日の優勝が全然目立ちません。マジック点灯目前、去年の阪神なら本当に大騒ぎの時期なのに、まるで今年のペナントレースについてはマスコミは無視を決め込んでいるかのようです。

　元々、マスコミは在京球団優先、中日や広島が優勝すると本当につまらなさそうなんですが、特に今年は他の話題があるために完全に２番手以下の扱いです。そりゃあ東京では中日優勝なんて話題ではスポーツ紙も売れないだろうとは思いますが、だからと言っていつまでも「巨人、巨人」と騒いでいるから、今回のようなナベツネの横暴による混乱を引き起こしてしますのです。

　さらに騒がれていないのがダイエー松中の三冠王。現時点で三部門ともトップ。昨日現在で打率は小笠原に７厘差、ホームランはセギノールに１本差、打点はセギノールに１２点差です。打点はこのままいけば大丈夫でしょうが、後の２部門はまだまだ微妙です。これが高橋由伸ならマスコミは大騒ぎ間違いなしなのですが、なにせ「福岡」の松中です。ローカルな話題ということなのか、扱いは極めて地味です。

　確かにスト問題は重大事件には違いありませんが、本来プロ野球は優勝争いや選手のプレーを見せるものです。それを地方球団のことだからとここまで目立たない扱いをするのはいかがなものでしょう。スポーツマスコミももう少し矜持をもって売り上げばかりに左右されず見識を示して欲しいものです。