アテネ五輪の熱気が冷めやらぬうちにニューヨークでは全米オープンテニスが始まりました。テニスファン以外にはそれほど興味はないかも知れませんが、アテネではあまり盛り上がらなかったテニス競技ですが、やはりグランドスラムとなると選手達の気合いの入り方も違います。

　特に日本選手は全米のハードコートが一番得意です。杉山愛を始め上位進出を期待していいでしょう。と言っても、すでに１回戦はみな終わっていて、杉山、森上亜希子、浅越しのぶは１回戦を突破しましたが、小畑沙織と鈴木貴男は初戦敗退してしまいました。ただ男子の鈴木貴男の場合はランキングからしても本戦に出場しただけでも快挙です。この勢いを来年以降につなげて欲しいものです。

　優勝争いは男女とも混沌としています。ただ男子の場合はそうは言ってもアンディ・ロディックとロジャー・フェデラーの２強有利という見方は大方の一致するところでしょう。他にもカルロス・モヤやレイトン・ヒューイット、ティム・ヘンマン、ファン・カルロス・フェレーロなど有力選手はいますが、それよりも今回はアンドレ・アガシの復活なるか、というのが一番のポイントではないかと思います。年齢的にもそろそろ限界が近づいているだけに、この全米で早々に敗退するようなことがあると、一気に引退へ加速がつくかも知れません。

　女子は本命エナン・アーデン、対抗セレナ・ウィリアムズ、アメリー・モーレスモでしょうか。ただここ数年女子テニスを牽引してきたウィリアムズ姉妹とベルギー勢に陰りが差したのが今年の女子テニスの傾向ですから、全仏のミスキナ、ウィンブルドンのシャラポワに続いて意外な選手がまた優勝することも十分にあり得ると思います。

　全米が始まると、僕にとってもいよいよ秋のテニスシーズン開幕です。夏の練習の成果が出る季節。結果が伴うと嬉しいのですが。まずは今週末のひるがの高原テニスフェアで頑張ってきます。