幹事クリタのコーカイ日誌2004

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7月2日 ● シャラポワ。

 今年のウィンブルドンはマリア・シャラポワのための大会になってしまったようです。彼女をスターにするために全てが回っているかのようです。

 シャラポワがテニスファンに注目され始めたのは一昨年くらいからだと思います。それまで圧倒的な人気を誇っていたアンナ・クルニコワが現役を離れていき、次の美人プレーヤー探しにテニスメディアが熱中していました。最初にポストクルニコワの座についたのはダニエラ・ハンチュコバでした。憂いのある表情とモデルのように長い手足、そして見た目に似合わぬパワフルなテニスで注目されました。

 しかし、ハンチュコバはその後「痩せすぎ」で叩かれることになります。ガリガリに痩せると同時にランキングも落ちていき、人気も一緒にダウン。そこに入れ替わるように登場したのが、まだミドルティーンのシャラポワでした。

 クルニコワを彷彿とさせるルックスと経歴。ロシア出身で子どもの頃にアメリカに渡りテニス一筋に歩んできたところも同じなら、美少女として早くから注目されてスポンサーがついたのも一緒。クルニコワよりも一回り大柄ですが、均整のとれたプロポーション。後は実力だけでした。

 そして昨年秋のAIGジャパンオープンで初来日。ハンチュコバとの美女直接対決が実現し、これを勝利。そのままの勢いでツアー初優勝を飾りました。クルニコワは結局ツアーで優勝することなく去っていったのですが、シャラポワはあっさりそれをクリアしたのです。

 こうしてテニスファンの間ではすでに注目度が高かったシャラポワですが、とうとうこのウィンブルドンで大ブレイクしました。3回戦でまたもハンチュコバと対戦して、これを6-1、6-3で一蹴。杉山愛との準々決勝では見事な逆転勝ちを収め、さらにダベンポートとの準決勝でまたも1セットダウンからの逆転勝ち。ミスも多いけれど勢いがついたら誰も止められないほどのパワフルさ。思いきりの良いテニスは観る者を魅了します。ルックスだけで注目されているわけではないのです。

 決勝で勝っても負けても、ここまでくればシャラポワの認知度は一般にもかなり高くなったことでしょう。今年のAIGオープンにもまた来日するようですから、その時にはちょっとした騒ぎになるかも知れません。クリス・エバート以来の実力と美貌を兼備した選手に成長していくのを楽しみにしたいと思います。


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