幹事クリタのコーカイ日誌2004

[ 前日翌日最新今月 ]


 
4月26日 ● 誘う人と誘われる人。

 僕は「幹事クリタ」というくらいですから、どんなイベントにしろほとんどの場合、自分で企画してメンバーを集めるタイプです。それがテニスであれ飲み会であれ旅行であれ、誰を呼ぼうかと考えて、それぞれの人間関係やら事情やらも考慮して声をかけます。

 いったい年間にどれだけの人に声をかけて誘っているのか自分でもわかりませんが、毎週のテニスだけでも30人以上ですから、延べ人数にしたら年に1000人以上は何らかのお誘いをしていることは間違いありません。

 それだけ声をかけるということは、それだけの数の「イエス」「ノー」という返事を聞いているということです。「イエス」の場合は問題ありませんが、「ノー」の場合は傷つきます。毎週のテニスくらいなら断られても「かすり傷」程度ですが、いろいろ考え抜いた企画(例えば久々に古い友人が集まるとか、ちょっと気になる女の子が入った飲み会とか)の場合は、メンバーもそれなりに選りすぐりなわけです。そこであっさり「ノー」と言われると、バッサリと斬られたほどの重傷です。計画自体がガタガタと崩れてしまいますし、僕自身もガックリきてしまいます。

 ところが断る方は大抵の場合、そこまで深く考えていません。僕が心から血を流している(少し過剰な表現ですが)なんて思いもしません。自分の都合と行きたいかどうかを考えて気楽に「ノー」を言ってきます。「せっかく誘ってくださったのにごめんなさい」という言葉がついてくればまだしも、味も素っ気もない「ケンカ売っとんのかい!」という断り方をしてくる人もたくさんいます。もしくは一度はOKしたのに、後になってドタキャンしてくる人とか。実に幹事泣かせです。

 だったらなにもそんなに苦労して不満を抱えてまで幹事なんかしなければいいじゃん、と思われる人もいることでしょう。確かにその通りなんですが、それでも僕が幹事をするのは、実は「誘われる」のが苦手だからです。

 苦手と言ってもイヤなわけではありません。誘われるのはもちろん嬉しいのですが、断るのが苦手なんです。自分が散々味わっているだけに、誘って断れられる人の気持ちを考えると本当に申し訳なく思ってしまいます。

 じゃあ断らずに付き合えばいいじゃないか、ということになるですが、実は僕は忙しい上にワガママなので、少しでも気に入らない要素(メンバーであったりスケジュールであったり予算であったり)がその企画の中にあると本当に行きたくなくなってしまうんです。要は付き合いが悪い奴なので、誘われても断りたいことが多く、しかも断るのが苦手なので、結局誘われること自体が困る、だから自分で企画して誘ってしまえ、ということになってしまうのです。

 だから本当に幹事なんて好きでやっている訳ではないのですが、そうやって考えていくと結局好きでやっていることになってしまいます。本当は「誘われて」気楽にホイホイとついていくだけの人生の方が楽そうなのに、このまま一生「誘う人」なんでしょうね。残念です。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。