幹事クリタのコーカイ日誌2004

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3月16日 ● 当然な決定だけれど。

 昨日「陸連は高橋を切れるか」と書いたら、本当に陸連は高橋尚子を切ってしまいました。アテネ五輪の女子マラソン代表に土佐礼子が選ばれ、ディフェンディングチャンピオンであり日本最高記録保持者の高橋尚子が落選。

 もちろん、実力では恐らくナンバー1であろうと多くの人が思っている高橋が出られないことに不可解さを覚える人も多いでしょうが、陸連が自分たちの定めたルールに則って代表を選んだわけですから、この結論は仕方ないものです。

 ここで無理を通して高橋を選ぶようなことがあったら、陸連はとんでもない非難を受けるでしょうし、今後にも禍根を残すことになります。それに、高橋なら絶対に勝てる、土佐では負けると決まったわけでもありません。高橋はもう31才。ピークを過ぎたかも知れない選手ですし、土佐はどん底からはい上がってきた選手ですから、アテネ五輪の時に果たしてどちらが上かは実際に走ってみないとわからないことです。

 ただ、高橋を落とし土佐を残すというのは仕方ない決断だとは言え、本音を言えば大半の人は「やっぱりQちゃんを走らせたかったなぁ」と思うことでしょう。それだけ高橋は国民的スターですし、今回は連覇もかかっています。ラドクリフとの直接対決も楽しみですし、過去の実績から言っても「やる時はやる」のではないかと期待させる何かを持っている数少ないアスリートだからです。

 同じタイプの人気者である長嶋監督がアテネ五輪に参加できるかどうか微妙な情勢なのに、Qちゃんも参加しないでは、アテネ五輪の盛り上がりに随分と差が出ます。この上、今苦戦しているサッカーが五輪予選で負けるようなことがあったら、高い放映権料を払ったテレビ局や巨額の協賛金を払ったスポンサー企業は頭を抱えてしまうことでしょう。

 毎回こうしてマラソン代表選考が揉めるのは、選考レースが複数回あるからに違いありません。放送するテレビ局との絡みがあるために、一回のレースだけを選考レースに決められない弱みがあるわけです。そして、そのシステムが結果として高橋を五輪から追い出すことになってしまいました。

 かくなる上は、野口、坂本、土佐の誰かに故障で辞退します、ということを言わせない限り高橋の参加はあり得ません。まさかそこまで「仕掛ける」とは思えませんが、名古屋を無理して激走した土佐の具合が心配ではあります。



なんと補欠が高橋尚子じゃなくて千葉真子だと後で知りました。じゃあなにか、3人の誰かが走れなくなっても高橋が出ないのか?もしかしたら高橋が間に合うようなら高橋、間に合わないギリギリのタイミングなら千葉ということではないかと邪推しています。同じ小出監督門下だし、それくらいやろうと思えばできるでしょ。


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