２つのアテネ五輪代表枠を賭けたアジア野球選手権が始まりました。日本は中国、台湾、韓国と3日間で争って2位以内に入らないと五輪に出場できません。ここ最近は韓国と台湾の後塵を拝しているだけに、長嶋を監督に据えてプロのオールスター軍団でこの予選に臨むことになりました。

　日本の目算としては第２戦の台湾戦が勝負と見ているので、ここに松坂をぶつけて必勝態勢で臨むことになりそうです。とりあえず昨晩の中国戦は大勝しました。まあ投手陣は心配していませんでしたが、波の激しい打線がどうかなと思っていたのですが、中国戦では猛打爆発。つながりもよくビッグイニングを作ることができました。13点は十分でしょう。

　この調子を維持して台湾戦も勝ちたいところですが、その台湾も韓国にサヨナラ勝ちしてしまいました。もし台湾が韓国に負けていれば、台湾戦に勝った時点で台湾2敗となり日本の五輪出場は決まったのですが、台湾が勝ったために韓国戦まで気が抜けない展開になりました。例え台湾に勝っても、韓国に負ければ3ヶ国が2勝1敗で並ぶ可能性が出てきたからです。

　中国戦に上原を使ってしまったので、台湾戦は松坂、韓国戦は和田でしょう。木佐貫という選択肢もありますが、多分木佐貫はリリーフに回るのではないかと見ています。いずれにしても台湾戦の松坂次第ですね。いつも肝心の試合で好投しながら一発を浴びて負けてしまうのが松坂ですが、今回は何としても快刀乱麻なピッチングを期待したいと思います。

　打線でカギを握るのは、やはり先頭の松井ですね。彼が塁に出ると相手バッテリーはかなり攪乱されますから、松井の出塁率がポイントだと思います。日本の投手陣からは台湾も韓国もそれほど大量点は取れないと思います。日本も本格的な長距離打者はいませんが、コツコツとつなげて5点取れば勝てます。明日の台湾戦は見逃せません。