幹事クリタのコーカイ日誌2003

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9月15日 ● 世界柔道と日本。

 フジテレビが連日ゴールデンタイムに放送した柔道の世界選手権。ここのところ、世界水泳、世界体操、世界陸上と続いた一連の「プレ五輪」的位置づけの単種目大会なわけですが、なにせ日本の真の意味での「お家芸」柔道、そして僕自身も柔道経験者で黒帯なだけに、アテネ五輪に向けてどう戦えるのか注目しながら見ていました。

 戦前から日本が有力なのは重量級と軽量級で、中量級は苦戦するだろうと思っていましたが、まさにその通りの結果になりました。初日に重量級で棟田康幸、井上康生、阿武教子が勝って素晴らしい立ち上がりを見せたわけですが、その後クラスが軽くなるにつれて苦戦が続き、上野雅恵が勝ったくらい。ようやく田村亮子と鈴木桂治が最後に金を取って何とか締めました。

 なにせ金メダル以外は「負け」と言われてしまう柔道だけに、結果についての評価がかなり厳しいものになるのは仕方ありません。その中で金6個は誉められて良いと思いますが、今回勝ったのは田村の6連覇をはじめ、阿武4連覇、井上3連覇、上野2連覇と過去にも勝っている実績のある選手が多く、経験の差がそのまま結果の差となって出てしまった感じです。それにしても中量級各クラスではメダルどころから五輪代表枠すら逃し続けたのはちょっと問題です。

 過去に日本柔道が五輪に代表を送り出せなかったことはありません。今回5位までに入れなかった場合は、アジア大会で優勝しなければ五輪への切符が手に入らないのですから、各クラスの代表選手は今後かなりの重圧の中で戦うことになるでしょう。

 もちろん、世界の柔道のレベルも向上を続けているだけに、いつまでも日本が五輪の代表枠を独占し続けられるとは限らないのですが、その練習環境などを考えれば、日本選手が圧倒的に有利な立場にいることは間違いありません。それでなお今回のように地元開催の世界選手権で負けているようでは先行き不安です。油断さえしなければ、まだまだ日本柔道は世界一です。改めて気合いを入れ直して頑張って欲しいと思います。

 

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