死のロードでズタボロにやられた阪神も、その後は順調にマジックを減らして、いつの間にやらマジック２。この週末に星野監督因縁のナゴヤドームでの胴上げ濃厚な雰囲気ですが、とりあえず昨晩はドラゴンズが意地を見せました。

　土曜日に胴上げするためには、阪神が中日に勝った上で、広島とヤクルトがともに負けることが必要というわけで、珍しくセ・リーグ3試合全てに優勝の行方がかかるという状況になっています。大相撲ならよくあることですが、プロ野球では聞いたことがありません。

　ただこれが競り合っての優勝争いなら、こういう状況もわくわくするほど面白いのですが、これだけ阪神がぶっち切っていて優勝が確定的な中では、結局時間の問題に過ぎないので単なる珍しい現象というだけのことですが。

　ファンにしても球団にしても、早く優勝を決めてスッキリしたい反面、折角だからゆっくり愉しみながらゴールインするのも悪くないと思っているような気がします。毎年のように優勝しているのならともかく、20年に一度しか優勝できないチームです。あっさり決めてしまっては面白くないでしょう。願わくば甲子園での胴上げが理想的でしょうし。

　ここはひとつもったいぶって、名古屋では名古屋人の気持ちも考慮して全部負けておくということではいかがでしょう。なにせ、未だに星野のことを恨んでいる熱狂的中日ファンを知っているだけに、ナゴヤドームでの星野監督胴上げは不穏です。石原都知事ではないですが、そんなことをしたら「狙われて当たり前」かも知れないので、名古屋から暴徒やテロリストを出す前に穏便にお帰り願いたいと思っています。

　ま、中日が頑張っても広島やヤクルトがころころ負けてしまっては、何ともならないのですがね。