幹事クリタのコーカイ日誌2003

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8月27日 ● 恋愛、友情、受験。

 昨晩の『ウォーターボーイズ』はなかなか興味深い内容でした。シンクロ同好会に加わった秀才の生徒会長は、大好きな女生徒に自信満々に告白するも撃沈。しかもその女生徒が好きな相手は同じシンクロ仲間。納得いかず落ち込む生徒会長に追い打ちをかけるように、シンクロにのめり込み過ぎたせいで成績も急落。遂に彼はシンクロ仲間を捨てて、受験一辺倒の生活に切り替えようとする。

 と言うことで、実に古典的な高校生の青春の苦悩をテーマに描いていました。恋愛と友情と受験というのは、いわば高校生の三大テーマであり、そのバランスをどう取るかという葛藤は誰しも覚えがあるものです。そういう意味では昨晩の『ウォーターボーイズ』は、我々中年世代が見ていても共感できそうな内容でした。

 ただ正直、ちょっとストレート過ぎて捻りがないというか、先が読めすぎるなぁ、なんてオジサンとしては見ていて思ってしまったわけです。ドラマにするには当たり前過ぎて意外性がちっともないんだけど、現役高校生なら当事者だから面白いのかも、と思いながら見ていました。

 しかし、よくよく考えると、このドラマで描かれたような真っ正直な恋愛とか友情とかは、僕たち1970年代の高校生のようです。30年前の高校生ならリアリティがあるストーリーでしたが、2003年の高校生は、あんなに健全で素直なんでしょうか?街を歩いている高校生を見ていると、『ウォーターボーイズ』の高校生たちは絵空事にしか思えません。でもそれは大人の偏見で、派手な外見はともかく、内面は昔も今も大差ないのかも知れません。

 ドラマの作り手は、幅広い世代に受け入れられるようにわざと「イマドキ」の高校生ではなく、時代を超越したような高校生群像を造形しているのではないかと思いますが、我々大人には理解されても、10代はどう感じて見ているのか知りたいものです。あんな奴いねえよ、と思っているのか、わかるわかる、と思っているのでしょうか。


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