東海地方も火曜日から梅雨入りしたのですが、その割には曇っていてもあまり雨が降りません。梅雨入り直後はザーザー降って、その後小休止というのが多いような気がするのですが、今年は数日我慢した挙げ句に週末に雨になりそうで、気分がどんよりしてしまいます。

　今も梅雨は嫌いですが、子どもの頃はもっとイヤでした。なにせ今では雨が降っても、クルマもあるし地下街も発達しているし、道もきちんと舗装してあるのでぬかるんで泥だらけになるということも少なくなりました。エアコンも効いているので、それほど蒸すこともありません。

　僕たちが子どもの頃は大変でした。雨の影響をモロに受けて生活をしていました。しかも、僕が小学校4年から通っていたのが新設の小学校で、校庭はまだ工事したばかりで全く整備されていなかったので余計に悲惨でした。粘土まじりの赤土は水はけも悪く、雨が降ったら校庭に板を渡してその上を歩いていたものです。

　運動会の前日に雨が降ってしまい、当日は朝から生徒職員総出で雑巾とバケツで水たまりの水を吸い取って整備しました。インフラが整った昔からある学校と、新設されたばかりの学校ではハード的な教育環境に大差がありました。ただその代わり、先生方はみな熱意に溢れて新しい学校作りに励んでいたので、逆にソフト的な教育環境では新設校であることがプラスに働いていたと思います。

　雨が降ったら予定が全て狂ってしまって何もできなかったあの頃。今なら文明の利器でかなりリカバリーできるのですが、当時は本当に無力だったと思います。ただ、かえって自然とともに生きていたという実感はありましたけどね。