幹事クリタのコーカイ日誌2003

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5月30日 ● ついに8ゲーム差。

 阪神が負けません。カモの横浜を美味しく食べて、なんと貯金19、2位巨人に8ゲーム差です。追う巨人、中日、ヤクルト、広島が浮き沈みがあって、5割前後をウロウロしているのに、阪神だけは着実に勝利を積み重ねています。しかも、逆転勝ちや競り勝ちが多いので、地力をつけているんだというのが実感できます。

 先発投手陣が安定していて、中継ぎ・抑えもきちんと役割を果たしています。打線も金本が入ってつながりが良くなったのと、赤星のリードオフマンとしての活躍が顕著。そして捕手の矢野の充実ぶりが目をひきます。

 矢野はかつて中日の控え捕手でした。当時は中村という正捕手がいたために、才能がありながら出場機会に恵まれなかったのですが、1998年に阪神にトレード。移籍直後は中日が出した大豊と矢野に比べ、獲得した久慈と関川の活躍が目立ったので、随分と中日にお得なトレードだなと思ったものですが、今の矢野の成長ぶりを見ると、阪神にとっても損はなかったということになります。

 中日から矢野を放出したのが星野監督。そして矢野は野村監督の元、みっちりと捕手として仕込まれて、その成果を享受するカタチで星野が阪神監督になったわけですから、巡り合わせの奇遇さと、星野の監督としての運の強さを感じずにはいられません。

 ただ星野の凄さは単に運が強いだけではなく、いろいろと選手を獲得してその運をより強めていることです。どのチームでも良い正捕手がいると強い反面、出られない時の大きな落差がリスクとなります。ヤクルト古田、ダイエー城島、中日谷繁、巨人阿部など、まさにチームの生命線です。矢野もそれだけの捕手に成長した反面、矢野が出られない時は阪神もガタガタになります。そのために星野は今年ベテラン捕手の野口を日本ハムから獲得しました。野口が入ったことで矢野がより成長することも計算に入れての補強でしょう。

 2位巨人は怪我人だらけ、3位中日は先発投手陣がガタガタで、なかなか波に乗ることができません。50試合消化時点での8ゲーム差は、強いチームなら安全圏と言ってもいいくらいの独走体制ですが、今日からの巨人3連戦でさらにその差を広げるようなことがあったら、いよいよ1985年以来の阪神優勝が現実味を帯びてきます。


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