とうとうブッシュ大統領の「仁義なき戦い」が始まってしまいました。ギリギリまでもしかしたらフセインが投降したりしてイラクを救うなんてことはないかな、それで振り上げた拳の降ろしどころにブッシュが困ると痛快だろうに、と思っていたのですが、残念ながらブッシュの思惑通りになってしまったようです。

　きっちりと予定通りに戦争を始められたお陰で、ブッシュ政権を支える軍需・エネルギー産業は胸をなでおろしていることでしょう。あのバカ息子でなければ、いくらなんでも簡単には戦争は始められなかった、大統領選でゴアに負けなくて本当に良かったと思っているはずです。

　あの時にほんの微々たる差で大統領の座を逃したゴアでしたが、もし彼が勝っていればこの戦争はおろか9.11テロすら起きなかった可能性が大きいわけです。そうすれば、ニューヨーク、アフガニスタン、イラクの多くの人々の命が救われていたはずです。ブッシュに投票をしたアメリカ人たちは、自分の愚かな行為が多くの人命を損なったことを少しは自覚しているのでしょうか？

　さて、この戦争はブッシュが言うように長期化するのでしょうか？だとしたら人命だけではなく経済的損失も莫大なものになりますし、日本が期待されているらしい「戦後復興費用」も滅茶苦茶高額になります。湾岸戦争の頃と違って、日本だって不況の真っ最中、そうそう税金を無駄遣いできるような余裕はないはずです。

　たださえ経済政策を失敗し続けている小泉首相が、これ以上バカげた金を出すというのなら、彼を熱狂的支持とともに首相に押し上げた我々日本人もアメリカ人同様に愚かだったと言われても仕方ありません。当時小泉の支持率をバカ高く押し上げた人たちは、少しは自分の愚かさを自覚しているのでしょうか？