幹事クリタのコーカイ日誌2003

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1月27日 ● マラソン、相撲、そしてテニス。

 大阪国際女子マラソンで野口みずきが日本歴代2位の好タイムで見事な優勝。しかも2位千葉真子、3位坂本直子と日本人選手が上位を独占し、3人とも2時間21分台という好記録。野口はマラソン2回目、坂本は初マラソンですから、まさに女子マラソンは人材の宝庫です。高橋尚子、渋井陽子を筆頭に、世界に通用する選手がゴロゴロいるのですから、他の競技から見たら羨ましくて仕方ないことでしょう。

 ただ問題は、そうは言っても多分いま世界で最強のラドクリフに勝てるかというと、その可能性は薄いと言わざるを得ません。ラドクリフは2時間16分台すら視野に入れています。日本選手は高橋以外2時間20分の壁を破っていないのですから、まだまだその差はかなりあります。団体戦なら文句なしに日本が世界のトップでしょうが、個人戦である以上、「どんぐりの背比べ」に終わらないよう、もっと突き抜けた力を発揮する選手の登場が待たれます。

 対して人材が払底している感があるのが大相撲です。朝青龍が見事に14勝1敗で連続優勝、横綱昇進を確実にしましたが、今場所は貴乃花が引退、武蔵丸、千代大海、魁皇、栃東が休場していたのですから、勝って当たり前です。朝青龍を追うと期待されている若の里、琴光喜も11勝を挙げましたが、今場所の相手ならやはり12〜13勝して欲しかったところです。

 大関昇進までは勢いが良いのに、そこから突き抜けられない力士ばかりの中で、確かに朝青龍の活躍はフレッシュなものがありますが、ライバル不在のままでは不幸です。早く朝青龍に対抗できる若手力士が登場することを期待したいと思います。

 ところで今場所は序二段以外全て外国人力士が優勝しました。来場所から両横綱も外国人です。大相撲の「ウィンブルドン化現象」はますます顕著になってきました。

 そのテニスでは、全豪オープン女子シングルスでセリーナ・ウィリアムズが優勝。これで4大大会を4連続優勝、すなわち2年がかりですがグランドスラムを達成したことになりました。しかもこの間の決勝の相手は全て姉ヴィーナス。「ウィリアムズを倒せるのはウィリアムズだけ」と言われるように、まさに最強姉妹として女子テニス界に君臨しています。

 今年この姉妹を倒す可能性があるとしたら、今回ともに準決勝でウィリアムズ姉妹に破れたジャスティン・エナンとキム・クライスターズのベルギー勢でしょう。ベテランの域に達してきたダベンポートやカプリアティにこれ以上の進歩は期待できませんが、ベルギーの2人はウィリアムズ姉妹に負けない若さを誇っているだけに、より可能性を感じさせます。大相撲同様、こちらも対抗勢力がいてこそ盛り上がるというものですから、大いに期待したいと思います。


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