整理整頓が好きな人と嫌いな人、得意な人と不得手な人がいます。僕は基本的にはキチンと全てのものが収まるところに収まっている状態が好きです。仮にこういう人をＡ型とします。しかし、我が家の僕以外の家族は全員が散らかっていて平気なタイプ。こちらは仮にＢ型としましょう。Ａ型の僕は家に帰ってＢ型3人が散らかしたままの惨状を見ては毎日げんなりしています。

　で、そういうことを言うとＢ型は必ず「じゃあ気になる人が片づければいいんじゃん」と言います。自分たちは気にならないんだから平気だもん、というやつです。しかし、Ａ型としては片づけるのなら片づけるで、きちんと理路整然と片づけたいのです。基本的に自分のモノは日頃からちゃんと片づいているので、散らかっているのはＢ型人間のモノばかりです。それをあるべきところに収めるには所有者であるＢ型の協力が不可欠なのですが、彼らはやる気がありません。結局何をどうしたら良いか手がつかないので、Ａ型も渋々諦めざるを得ないのです。

　Ｂ型人間に話を聞くと、彼らはきちんとしているのがイヤだというのです。なんだか混沌としている方が楽しいし、いろいろ思わぬ発見もあって面白いんだそうです。自分なりにはあるべきところにモノはあるはず、探せば出てくるからそれほど不便でもないと言います。とても僕はそう思えませんけどね。

　一番驚いたのは、Ｂ型人間は音楽ＣＤのケースと中のＣＤが全然一致していないんだそうです。適当に空いているケースに入れてしまうので、ぐちゃぐちゃになってしまうんだとか。全くもって信じられない話です。そもそも外と中が違うなんて、不便とか何とかいう前に、生理的にそんな状態は気持ち悪くて受けつけられません。僕にはＢ型人間と一緒に生活するのはとても困難です。

　もっともうちのカミさんは真性Ｂ型ではありません。彼女は中身はかなりＡ型なんですが、片づけ下手なので見た目がＢ型になってしまう仮性Ｂ型です。つまり最初に書いた整理整頓の「好き嫌い」と「得意不得意」は実は完全には一致せず微妙にずれているのです。僕の理想は「嫌い」だけど「得意」な人。「好き」で「得意」な人は、あまりにも完璧過ぎて気が抜けないし、「好き」でも「嫌い」でも「不得意」な人はやはり一緒にいて困りますから、嫌々やっているけど、やればちゃんとできる人が一番です。あんまり見たことないですけど。