幹事クリタのコーカイ日誌2002

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10月19日 ● 20代は大人じゃないのか。

 飯島愛がエッセイで、大人のことを他人事のように非難したりしているけど、考えてみたら自分自身がしっかり大人の年齢だと年下から指摘された、という話を書いていましたが、確かにいまの20代後半を見ていると、まだ自分のことを社会を支える「大人のひとり」として認識していないだろうな、と思います。社会人として働いて数年を経ても、どこか「大人の社会」に馴染んでいないというか、学生気分の延長のようなところが垣間見えます。特に一流と呼ばれるような大学を卒業した高学歴者ほど、その傾向が顕著です。

 会社でも家庭でも、いつまで経っても上司や親に依存しているし、井の中では王様のように振る舞ってワガママを言うけれど、一歩外に出ると急に「良い子」になっておとなしくなってしまう。できないことや、やりたくないことから極力逃げ出し、厳しそうな人は周りから排除し、甘えさせてくれる人を見つけるとそこにすり寄っていく。要領は悪くないけど愚直なまでの徹底した向上心というものもない。

 もちろん全ての20代がそうだというわけではありませんが、明らかに30代よりも20代の方がこの傾向が強いと思います。30代は若い頃に世の中がバブルで浮かれていたせいか、良く言えば大らかで自由な感じ、悪く言えばいい加減で大雑把な感じがします。それに比べると20代はより敏感で怖がり、内向的です。

 もっともだから20代はダメだとか言うつもりもありません。40代も50代もダメなところはたくさんあるし、そもそも日本がダメだとすれば、その基礎を作り上げてきた60代70代にだって責任はあるわけです。上を見て下は育つもの。20代が大人の自覚を持てないのは、30代以上が大人になんかなりたくないと言って逃げてきた影響もあると思います。「団塊の世代」とか「新人類」とか呼ばれて、それまでの大人を否定してきたツケが、いま自分たちに回ってきているんでしょう。

 子どもっぽい大人、中身は子どもの大人ばかりで構成されている日本という国が、今後どうなってしまうのか、ちょっと怖い気がします。


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