日曜日は娘のピアノの発表会。今回演奏したのは「トルコ行進曲」。最初の頃に比べると随分難しい曲を弾くようになったものです。もっとも、娘の技量ではまだ難度が高かったのか、最後のところで失敗してしまいました。本人はちょっと落ち込んでいましたが、日頃の気合いの入っていない練習ぶりからすれば仕方ないところでしょう。失敗はしたものの1年前から比べればかなり上達したのはわかりました。

　娘だけではなく息子もそうですが、子どもは本当に1年たつと明らかに成長しているから驚きます。むろん、同じ年の子どもに比べれば劣ることもたくさんあります。息子なんか特に向上心が欠片もないタイプなので、ついつい「中学生にもなって」と叱ってしまうのですが、他の子とさえ比べずに当人比で言えば、それはそれで成長しているのです。

　当たり前と言えば当たり前なんですが、羨ましい限りです。大人はなかなか成長しません。1年や2年ではちっとも変わり映えしないし、ともすれば衰えていくこともたくさんあります。僕はここ数年週に2〜3回テニスをしています。もちろん無理しない範囲で楽しみながらですが、それなりに真剣に練習している割には成長速度と言えば微々たるものです。

　子どもが同じ回数の練習をしたら、はるかに早い速度で上達することでしょう。子どもの1年と大人の1年は全く違うスピードで流れているのです。1年という時間が、かなり長く感じられる子どもに比べて、あっと言う間に時が過ぎてしまう大人にとっては、1年は成長するには短すぎるというのが実感です。

　なんだかんだ言って、今年ももう9月上旬。残り3ヶ月と20日ほどでまた年が改まってしまいます。今年は何をしたのか、残る日々で何ができるのか。焦りませんか？僕は少し焦っています。