幹事クリタのコーカイ日誌2002

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8月5日 ● 普通切手販売中止。

 郵政事業庁は全57種類ある普通切手のうち、あまり利用されていない30種類を販売中止することにしたそうです。2円(秋田犬)、4円(ベニオキナエビス)、9円(シオカラトンボ)、15円(ミカドアゲハ)など馴染みのある普通切手がなくなります。

 もちろん、効率を考えるとこれらの切手が販売されなくなるのも無理からぬことだとは思います。そもそも郵便のほとんどが今やDMと化してしまい、私信がメールや電話に置き換わってきている昨今、わざわざ普通切手を貼って郵便を出す人は少ないことでしょう。

 未だに57種類もの普通切手が揃っているなんて不合理なことくらい、素人でもすぐにわかります。今まで整理せずにきたのは、実用よりも切手コレクターのためかと思ってしまうほどです。もっとも、エラー切手とかでもない限り普通切手に本来高値がつくわけもありませんから、コレクターもそうそう手を出す人はいないことでしょうけど。

 ただ、僕の世代の人間は、小学生の頃にみんな切手収集を囓っていましたから、多分当時から変わっていない普通切手がなくなることにはちょっと感傷的にならざるを得ません。あの頃の小学生の小遣いでは、何百円もする高い記念切手が、そうそう買えるものでもありませんでしたから、最初のうちは少額で購入できる普通切手をとりあえず買い揃えて枚数を稼いだものでした。「前島密」なんて、1円切手の顔だから知ったという子どもがたくさんいたはずです。

 もちろん、コレクションが進むにつれて、そんな普通切手には目もくれず、国宝シリーズとか切手趣味週間の浮世絵シリーズとか、国立公園シリーズ、国体切手など、華やかなデザインでそれなりの値がついている切手に目の色を変えるようになります。コレクションの片隅にある普通切手など二束三文に見えてくるのですが、それでもあれはあれで愛着がありました。

 今では切手が貼ってある郵便物も少ないし、切手を集めている子どもはもっと少ないことでしょうから、普通切手なんて子どもたちは見たこともないでしょう。販売中止になってから、いきなり切手ブームが来ても良いように、今のうちに買い集めておこうかな。もうオトナですから、シートで買っても全く問題ないし。


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