幹事クリタのコーカイ日誌2002

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7月6日 ● ヘンマン敗退。

 ウィンブルドンの男子シングルスでは、イギリス人が最後に優勝してから66年が経過しています。スポーツなどで地元が勝てない現象を「ウィンブルドン現象」と呼ばれてしまうくらい、イギリスの人々は自分の庭で他国の選手が栄冠を掴むのを見続けてきました。

 その悔しさを晴らしてくれそうな選手がティム・ヘンマンです。オックスフォード生まれのロンドン育ち、端正な顔立ちで正統的なサーブ&ボレーをするヘンマンは、まさにウィンブルドンで優勝するために現れたようなイギリス期待の星です。

 しかし、彼は毎年のように上位まで勝ち進むものの、BEST4の壁を破れない選手でもあります。昨年は優勝したイバニセビッチに準決勝で3日がかりの試合の果てに敗退してしまいました。最後まで勝ち抜くだけの力強さがないという印象がしました。

 そんなヘンマンにとって、今年は大チャンスでした。サンプラス、アガシ、サフィンら有力選手が次々と負けてしまい、残っている上位シードはナンバー1のヒューイットだけ。事実上の決勝戦とも言えるこの準決勝を勝ち抜けば、ほぼ優勝を手中にしたようなものです。

 ところが、やはりヘンマンにBEST4の壁は厚かったのか、ヒューイット相手に善戦はするものの、結局ストレートで負けてしまいました。66年振りのイギリスの夢は、またも持ち越しとなってしまったのです。しかも、来年以降は今年のようなチャンスが二度とあるかどうか極めて疑問ですから、これが本当にラストチャンスだったかも、と思います。

 なんだか先日のW杯の日本代表のことを思い出してしまいました。強豪は次々と倒れていき、今年はホームの利を生かせば上位進出できるる千載一遇のチャンスでした。しかし、折角のそのチャンスを掴みそこなってしまったのです。ヘンマンには毎年ウィンブルドンがあるからいいけど、W杯は4年に一度しかありません。掴み損ねたチャンスを後々ずっと悔やみ続けることにならなければ良いのですが。

 

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