幹事クリタのコーカイ日誌2002

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6月17日 ● ラグビーW杯最終予選。

 スペインとアイルランドがPK戦までもつれ込む死闘を繰り広げている陰で、ラグビーのワールドカップ・アジア地区最終予選が始まりました。日本、韓国、台湾の3ヶ国によるホーム&アウェー総当たり戦で、これを勝ち抜けばW杯本戦へと進むことができます。とりあえず初戦、国立競技場での韓国戦では90-24と記録的圧勝を収め、好スタートを切りました。

 サッカーW杯と違って、ラグビーのW杯は注目度がかなり低いですが、日本は本戦の常連国ですから、サッカーよりはまだ世界レベルにありました。過去4回全てアジア代表として本戦に出場し続けてきたのですから、少なくともアジアではずっとナンバー1の座を守り続けているのです。

 ただ、日本サッカーの近年の急激なレベルアップに比べて、日本ラグビーはいつまで経ってもアジアレベルから抜け出してはおらず、世界の強豪国とはかなり開きがあります。今回もW杯出場の可能性はかなり高いと思いますが、では南アフリカ、フランス、豪州、ニュージーランドなど世界のトップと対戦したらどうなるかと言えば、まず間違いなく大敗を喫することでしょう。

 サッカーのように得点の入りにくい、しかも審判の判断で大きく試合が左右される競技なら、強豪国と当たっても守り抜けば善戦はできますし、「マイアミの奇跡」のように、運が良ければ勝てることだってあり得ます。しかし、ラグビーは番狂わせの極めて少ない競技で、大体において実力通りのスコアになってしまいます。

 今の日本ラグビーはかつてのように人気スポーツではないですし、プロ化も進んでいません。企業スポーツはラグビーに限らずあらゆる競技で危機的状況にあり、とても経済的にも強化が進むとは考えられません。サッカーの陰に隠れて盛り上がらない中、それでもアジアトップの座を守っているだけでも大したものなのかも知れません。

 ラグビーは面白いスポーツです。サッカーに比べてルールは複雑ですが、戦略性が高くスクラムなどで間を取ることも多いし、サッカーほど審判のジャッジに勝負が左右されることもありません。野球や相撲など間が多く、またジャッジの納得性の高いスポーツに馴染んできた日本人には、サッカーよりも向いているのではと僕はかねがね思っていました。

 願わくば次のW杯で過去にないほどの好成績を残して、サッカーに向いている日本人の目を少しでもラグビーに引き戻すことができないかと思っています。そのためにも、まずこの予選突破。こちらでも頑張れ!ニッポンです。


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