いよいよサッカーＷ杯の開幕が目前まで迫ってきました。もっとも盛り上がっている（と言うか、煽っているというか）のはマスコミばかり、という気もしなくはないですが、長野冬季五輪と同じように、始まってしまえば一色になることでしょうから、自然と巻き込まれて盛り上がっていくことでしょう。

　それより我々テニスファンとしては、全仏オープンが気になります。レッドクレーでのテニスは、ラリーが続くのでファンとしては見応えがある試合が多く、4大トーナメントの中でももっとも楽しみの多い大会です。

　ただ、今年は全仏で優勝していないことで注目されている男女の旧チャンピオン、サンプラスが早々に負け、ヒンギスは欠場と、ちょっと目玉商品が欠けてしまったのは残念です。

　もっとも日本人ファンにとっては、杉山愛と浅越しのぶが揃って1回戦を勝ち抜いたのは朗報でした。90年代中盤の日本女子黄金時代は、当たり前に感じていた2回戦、3回戦が、最近では随分高い壁になっていただけに、久々に2人が勝ち進んでファンを熱くさせて欲しいと思います。特に不調から脱した感のある浅越の活躍が楽しみです。

　全仏が終われば、すぐに今度はウィンブルドンが待っています。昨年感動の優勝を果たしたイバニセビッチや、決勝を戦ったラフターが出ないので、少し気が抜けてしまいますが、テニスファンにとっては一番良い季節の訪れです。