幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 4月24日 ● 三谷幸喜と大河ドラマ。

 NHKが2004年の大河ドラマを『新選組』、脚本を三谷幸喜と発表しました。インパクト十分なテーマと脚本家選びに、期待は大きく膨らむのですが、この大河ドラマ、果たして成功するのでしょうか。

 三谷幸喜は最近テレビドラマではずっと精彩を欠いています。作品自体の質は決して低くないと思うのですが、視聴率が取れません。僕は多分、三谷の脚本家としての特質と、最近の民放連ドラの形式、もしくは見られ方が合っていないのではないか、と思っています。

 三谷ドラマは緻密な計算で成り立っています。北川悦吏子のように会話の妙とテンポで見せる訳でも、野島伸司のようにショッキングな設定で見せる訳でもなく、まるで建築物を構築していくかのように細部まで計算しながら組み上げていくのが特色です。ところが、こうした方法では、毎回毎回の見せ場を作りながら次に引っ張っていく、という現在の連ドラスタイルに馴染むのは容易ではありません。どうしても大きな枠からドラマを作ってしまうために全体で見れば面白くても、その姿が視聴者に理解されるまでに時間がかかってしまうからです。『古畑任三郎』や『王様のレストラン』が面白かったのは、あくまでも一話完結方式が基本だったからだと思います。

 大河ドラマは、民放の連ドラほど視聴者が浮気ではありません。我慢強く見続けてくれるコアなファンが多いので、三谷のドラマが展開していくまである程度は待ってくれるとは思います。しかし、1年という長丁場だけに、逆にそれを意識し過ぎた三谷が、展開を遅くし過ぎたり凝りすぎたりしてしまうのではないか、という不安もあります。

 幕末好きで、かつてのNHKドラマ『天下御免』の大ファンであったと公言する三谷だけに、うまくはまればとてつもなく面白い新選組ドラマが生まれると思います。キャストが発表されるのがとても楽しみなので、先走って僕なりに考えてみました。もちろん、三谷作品の常連を中心にした方が面白いでしょう。

 近藤勇に役所広司、土方歳三に唐沢寿明、沖田総司に市川染五郎、芹沢鴨に石橋貴明、徳川慶喜に中井貴一、桂小五郎に西村雅彦なんてどうでしょう?坂本竜馬はかつて『竜馬におまかせ!』で浜田雅功がやっていますが、大河ドラマで関西弁の竜馬はちょっと難しいので、布施博あたりで。当然、新選組の隊士たちには、小野武彦、梶原善、白井晃、伊藤俊人、田口浩正らが加わり、石黒賢、筒井道隆、藤村俊二、布施明、鈴木京香、大地真央、戸田恵子らも出演して欲しいところです。

 しかし、これ再来年のドラマですけど、今の『利家とまつ』のキャストが発表された時と同じで、来年の大河ドラマの話が飛んでしまいますね。来年はなんだっけ?

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